進学先によって教育費は大きく異なる
また、子どもをどのように育てていきたいのか、公立と私立どちらに進学させたいのかという点についても考慮する必要があります。文部科学省の「子供の学習費調査(平成30年度)」によると、公立中学校に通う場合の塾代を含めた年間学習費は約49万円、私立中学校では約141万円となっています。また、公立高校では約46万円、私立高校は約97万円となっており、私立に進学するとかなりの教育費がかかります。
また、文部科学省によると国立大学の授業料は約53万円、私立大文系は約80万円、私立大理系は約110万円となっており、これらの費用も大学進学までに用意する必要があります。
このように、進学先によって費用が大きく異なることから、家計への負担も変わってきます。住宅ローンを借りるときには教育方針をある程度イメージして、教育費がかかる時期でも無理なく返せるような計画を立てるようにしましょう。
参考:“中学受験は本当に課金ゲームなのか?”「中学受験にかかる費用」実態調査レポート
参考:平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について|文部科学省
マイホームを買うタイミングはいつがベスト?
マイホームを買うタイミングは、いつがベストなのでしょうか。頭金が貯まってから購入したほうがよいのか、できるだけ早く購入して返済を始めたほうがよいのかで迷う人も多いでしょう。それでは、マイホーム購入のタイミングについて考えてみましょう。
頭金が貯まったタイミング
マイホームを買うタイミングの一つとして「頭金が十分に貯まったとき」が挙げられます。頭金を貯めてから住宅を購入すると、住宅ローンの返済負担を軽減することができますし、より高額な物件にも手が届くようになります。
ただし、賃貸住宅に住んでいる場合は、頭金を貯めている間も毎月の家賃を支払わなければなりません。近年は低金利が続いており、支払い利息額も低くなっていることから、できるだけ早くローン返済を始める人も増えています。
マイホームを購入するときには「賃貸料を支払いながら頭金を貯める」方法と、「頭金なしで購入し、賃貸料を支払うかわりにローン返済をする」方法のどちらの負担が少ないのかを慎重に検討するようにしましょう。
ライフスタイルが変化したタイミング
マイホームを購入するもう一つのタイミングとして、「ライフスタイルが変わる時期」が挙げられます。結婚や出産などのタイミングでマイホームを購入すると、新しいライフスタイルや家族構成に合った住宅を購入することができます。また、子どもの就学前にマイホームを買ってその土地に落ち着くことで、子どもが転校しなくてもよくなるというメリットもあります。このようなことから、就学前に家を購入したいと考える人もいます。
国土交通省の調査による世帯主の調査では、注文住宅(新築)、分譲戸建住宅、分譲マンション、中古戸建住宅では 30 歳代が最も多くなっています。このことから、ライフスタイルが変化する30歳代で住宅を購入している人が多いということがわかります。
マイホームがほしいけれど購入のタイミングが決められないという人は、ライフスタイルの変化があるタイミングに合わせて検討するのも一つの方法です。
まとめ
月8万円でマイホームを買うことができますが、借りられる金額は十分とはいえません。購入する物件によっては住宅ローンだけでは難しく、頭金が必要なことがあります。
住宅ローンを組むときには、頭金や収入、家計の状況を考えながら、無理のない返済計画を立てる必要があります。住宅購入時には税金や登記費用などの諸費用やランニングコストもかかるため、必要な費用をしっかりと把握しておくようにしましょう。