多彩な食文化がある中華料理には、デザートにも地域差があるんです。地方によって特色の違うデザートのレシピを、北京・広州・上海などのエリア別にご紹介。日本で有名なあのデザートから、現地で人気のものまで、本格的な中華デザートを作ってみませんか?
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8. マーラーカオ
馬拉糕(マーラーカオ)は中国風の蒸しカステラとも言われているパン。由来は諸説ありますが、蒸しパン発祥の地と言われる中国で、広東地方で重層やかんすいを入れて作られた説があります。甘い点心として、ティータイムや朝食に親しまれています。
上海デザートレシピ4選
9. 湯圓
旧暦でお正月を祝う中国では、「元宵節」の日に家族でこの湯圓(タンユェン)を食べて、一家円満を願う伝統があります。黒ごまやピーナッツ、あずきなどの餡を白玉で包み、砂糖を溶かしたお湯に浮かべていただきます。
10. 八宝飯
八宝飯とは、ナッツや小倉あん、ドライフルーツを入れて、甘い餅米を蒸したもの。上海料理はデザート、点心、ご飯の定義があいまいで、八宝飯は家族や親戚が集まった時の最後や、大みそかに食べられています。
11. ココナッツミルク月餅
中秋節に月餅を贈る習慣がある中国では、月餅は何百種類もあります。よく食べられている広式(広州)の月餅は、皮が薄く中身がぎっしり。北京ではあんの甘さが控えめで、上海に隣接する蘇州では、より甘くてさまざまなあんを使い、サクサクの皮が特徴です。
12. ゴマ団子
芝麻球と呼ばれる甘い点心のゴマ団子は、上海のある中国東方地区の、福建州福州の名物でもあります。ゴマあんをゴマ油の入った生地で包み、白ゴマか黒ゴマをまぶして揚げます。小豆のこしあんや、蓮の実のあんを使うことも。
特色さまざまな中華スイーツ
日本でよく知られている中華デザートは、香港や台湾のものが多く、日本で独自に発展しているものも。中国全土で食べられていても、地方によって特色が違います。食事とデザートの境目があいまいな中国では、デザートでも塩気があったり、甘いおかずなどもあり、中国料理の奥深さに驚きますね。
今回は手に入りやすい材料のレシピを集めましたので、本場の中華スイーツを作って
みてくださいね。