電気料金は、何気なく使っていると意外と高くなりがち。料金を下げるために節電するなら、消費電力の高いものから取り組むことが近道です。見直すべきは大物家電の使い方! 毎日のちょっとした工夫で、電力のコストカットが実現できます。
360.life編集部/Test by LDK編集部
大物家電で全体の4割も消費!見直すならまずはここからです
なんでもかんでも電源をオフが節電! と考えてオンとオフを繰り返していると、非効率になる場合もあります。
まずは電気代が、何に使われているかを把握しましょう。下の表は一般家庭の電気使用量例です。冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンという暮らしの中の欠かせない家電が、全体の4割以上を占めています。この消費電力の大きな家電から、節電を始めると無理なく高い効果が得られるんです。
買い替えが前提になる冷蔵庫の節電はあと回し。手をつけやすい照明やテレビの節電から始めましょう。
エアコン+扇風機はむしろ損する可能性アリ?!
エアコンにかかる電気代を少しでも減らそうと、いっしょに扇風機を回していませんか? じつはこれ、逆に電気代が高くなる原因になっています。
編集部で消費電力測定器を使って、室温が31℃から28℃までの3℃下がるまでにかかる電気料金を比較してみました。すると家電を2つ使うことになるエアコンと扇風機の併用よりも、エアコンだけの方が約0.5円安いという結果が出ました。エアコンは基本的に自動運転でOKです。
こまめなオン・オフは正解なの?ターゲットを絞りましょう
待機電力をカットするために、家中のコンセント抜いてませんか? コンセントを抜いて回るのは、面倒だしストレスがたまる元にもなりかねません。
コンセントを抜くなら、キッチン家電からが正解です。電気使用量の表からもわかるように、炊飯器や電子レンジなどのキッチン家電は、熱を生み出すので待機電力の消費量も高め。キッチン家電は使うときだけコンセントを入れるようにして、待機電力をカットしましょう。
便座の温度にテレビの輝度…カンタン節約ワザ、まだあります
便座の温度の設定はなかなか気がつかず見逃してしまいがちですが、電気使用量の3.7%を占めている保温機能にかかる電気代は、なんと1カ月で480円にもなります。
夏の暑い時期、7月~9月までの3カ月保温機能をオフに設定しておくだけで、1440円の節約ができます。これはバカにできない金額ですよね。
またテレビの輝度を50%にすると節電効果があると聞きつけ、編集部で実際にテストしてみた結果、年間70円程度の節約になりました。テレビの機種によっては、違いが出ることもあり一概にはいえませんが、試してみる価値はありそうです。
節電は毎日のちょっとした工夫の積み重ねで、意外に大きな成果があがります。効率を重視してノンストレスで賢く節約しましょう。