こんにちは、ヨムーノ編集部です。
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
ダイエットしていても、お腹がスッキリやせている人と、なぜかお腹がポッコリ出ている人っていますよね。
その違いは、「腸の働き」にヒントがあります。
腸内環境を整える働きのあるヨーグルトを上手に食べることで、自然に便秘が解消され、ポッコリお腹がスッキリするのだそう。
そこで「ヨーグルトダイエット」の正しいやり方について、管理栄養士の菊池真由子先生に教えていただきました。夏に向けて、美味しく食べて、スッキリとしたお腹を手に入れましょう!
教えてくれたのは
【管理栄養士】菊池真由子先生
ダイエット中の悩み“お腹ポッコリ”の原因は?
お腹…中でも、下腹がポッコリ出てしまうのは、「便秘」に大きな原因の1つがある、といわれています。
腸の働きが低下すると、排泄がうまくいかず、腸に便をため込んでしまいがち。下腹がポッコリと出ている状態に見えるのです。
じつは、便の大部分は水分で、「食べカス」はほんの一部。腸に便が残っている時間が長くなるほど、その水分が腸に吸収されてしまうため、便はカチカチになってしまうのです。結果、ますます排出されにくくなり、下腹のポッコリが目立ってしまうのです。
“お腹ポッコリ”を効率的に改善するには?
腸の中には、体によい作用をもたらす「善玉菌」と、悪い作用をもたらす「悪玉菌」が棲んでいます。善玉菌の代表は、ヨーグルトに豊富に含まれる「乳酸菌」や「ビフィズス菌」など。この菌の量が増えれば増えるほど、腸の働きがよくなり、結果的に排便がスムーズになり、お腹がスッキリとしてきます。
つまり、ヨーグルトを習慣にすることで、腸内の善玉菌が増えて、便秘が解消されやすくなる、ということ。便秘を撃退することで、お腹ポッコリをだんだん解消できるのです。
また、ヨーグルト自体は、牛乳に乳酸菌などを混ぜてつくられた「発酵食品」です。ダイエット中に不足しがちな牛乳の栄養分と、乳酸菌の有益な働きを、丸ごと体に取り入れることができるのも、嬉しい利点です。
「ヨーグルトダイエット」の正しいやり方
「毎朝100gのプレーンヨーグルト」がお腹を凹ます
お腹を凹ませたいなら、毎朝プレーンヨーグルトを食べることをおススメします。ヨーグルトの種類は、発酵させただけの生の「プレーン」を選びましょう。理由は、プレーンは最も善玉菌が豊富だからです。
量は100gほど食べるのが有効です。ほかの食事への負担が少なく、善玉菌の効果が得られる最適な量だからです。
「朝食」にとることで、便通がスムーズ化
朝食をしっかり食べると、眠っている腸を起こす働きがあり、活発になった腸は栄養成分以外の余分なカスをどんどん便に変えてくれる効果が期待できます。つまり、便通がスムーズになるということ。
「朝になったら便を出す」ことの習慣づけの効果もあるのです。
また朝食をとると、1日の食欲がコントロールされ、ムダな食欲が自然に消える、という点も。ダイエット的にも、朝食をとるほうが、確実にやせることができるという利点があります。
理想の便は「1~2日に1回、黄茶色、バナナ状」
ちなみに、腸の働きが活発になっていることの目安ですが、お通じは「1~2日に1回程度」、便の色は「黄土色から茶褐色、形はバナナ状」が理想。ヨーグルトを習慣化することで、排便をスムーズに促し、理想の便を目ざしましょう。
ダイエットに効果的な「ヨーグルトの選び方」
買うべきヨーグルトは「ファミリーサイズ」
ヨーグルトダイエットを始めるときは、「ファミリーサイズの大きなパック」(400g)を買うのがポイントです。これなら4回分と目安もわかりやすく、1週間で2パック近くを消費すると覚えておくといいでしょう。
「トクホのヨーグルト」が効果絶大!
種類が豊富なヨーグルトの中でも、「トクホ(消費者庁許可 特定保健用食品)」のヨーグルトを選んで食べることが効率的です。
トクホが通常の食品と違う点は、たとえば「お腹の調子を整えるのに役立つ」などの「特定の健康効果」が科学的に証明されているということ。
トクホのヨーグルトには、通常のヨーグルトに比べて善玉菌が格段に多く含まれているのです。
「トクホの乳酸菌」は一般の「1.5~10倍」の量!
厚生労働省の「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」では、1㎖あたりの乳酸菌または酵母数が1000万以上と決められています。
通常のヨーグルトは100㎖で10億個以上の乳酸菌が含まれていますが、トクホのヨーグルトにはその「1.5~2倍以上の乳酸菌」が含まれています(中には10倍以上のものもあります)。
善玉菌が多いほど腸がきれいになる(腸内環境が整う)ため、トクホのヨーグルトを選ぶことが効果的といえるでしょう。