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トッケビ超え!?2021年話題の秒でハマる「シーシュポス: The Myth」見どころをマニアが解説

エンタメ

こんにちは、年間480本以上の作品を鑑賞している映画ライターの白河さなです。

今回ご紹介するのは、2021年注目の韓国ドラマ!本格派タイムトラベル作品「シーシュポス:The Myth」です。

人気作品「トッケビ」での死神や、「ザ・キング:永遠の君主」で見せる異世界、時を越えた演出、幽霊などは、韓国ドラマの一種のジャンルである「ファンタジー」です。

現実離れした発想に、どんどん引き込まれる、Netflixの話題作をぜひお楽しみください。

「シーシュポス: The Myth」のあらすじ

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Netflixオリジナルシリーズ『シーシュポス: The Myth』独占配信中

不可解な現象に遭遇したことをきっかけに、危険な秘密の存在に気づいた天才エンジニア・テスル(チョ・スンウ)。さらに、彼の前に未来から来たという女・ソへ(パク・シネ)が現れて「自分は悲惨な未来を変えるために来た」と言います。最初は、ソへのことが信じられなかったテスルですが…。

「シーシュポス: The Myth」の見どころ

①本格的なタイムトラベル作品として楽しめる

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「シーシュポス」を見てまず驚くのが、緻密に設計されたストーリーと、まるでその場にいるような臨場感あふれるカメラワークによるダイナミックな映像です。独特な世界観で没入感が強く、しばらく現実の世界に戻ってこられませんでした。

現在と未来を行き来しながら展開していくストーリーで、今この瞬間が過去でもあり未来でもあるような不思議な感覚に襲われました。「未来はここにある 俺たちが気づいていないだけ」というテスルの言葉が印象的です。

「未来は変えることができるのか?」テスルとソヘが無事に戦争を妨げ、未来を変えた場合、起こらない未来から来たことになるソへは消えるのか?最後まで目が離せません。

「どんなにあがいても未来は変わらない。未来は過去を映した鏡だから。鏡に自分の姿を映すのと同じ。鏡より速くは動けない」というソジンに対し「でも鏡も自分よりは速くは動けない」と返したのは、不可能を可能にしてきたテスルらしいセリフだと思いました。

9話の核戦争の始まりは、迫力満点の映像でした。世界の終わりがあるとしたらこんな感じなのか?思わず怖くなってしまうリアルさです。

シェルターが中から閉まらず、ソへのお母さんが外から閉めることにするシーンは胸が痛くなりました。「お母さんは大人になったソへのきれいな姿を必ず見てみせる。約束よ」というお母さんの言葉が実現していたのは、鳥肌が立ちました。

過去を悔やんで「幸せな日なんて一日もなかった」と言うテスルに対して「核で滅びた国にいた私でさえ幸せだったのに。小さな幸せを覚えているから私たちは生きられるの。あなたにもあるはず。よく思い出して」というソへの力強い言葉は心に響きます。

②スリルの中にあるトキメキに注目!

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ハン・テスルの魅力は、なんといってもその天才的な頭脳と、非常時でも冷静沈着なところ。対して、パク・シネ演じる強いヒロイン、ソへも魅力的。「私の後ろに隠れて」とテスルを何度も守り、強い責任感から必ず世界を救うと決意しています。

そんなソへに片思いをしているソンの一途な想いも必見です。ソヘに突き放されても彼女のことを慕い、命を懸けて彼女を守ろうとするシーンは涙なしでは見られません。

物語全体は、生きるか死ぬか、殺すか殺されるかの緊迫したシーンが多いですが、たまにあるテスルとソへのトキメキたっぷりのシーンに癒されます。

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特に、9話でソへの誕生日に遊園地へ一緒に行くシーン。普段のテスルなら絶対につけないカチューシャをソへのためにつける場面は、キュンとしました。何と言っても、この時のパク・シネの笑顔が可愛すぎる!

胸キュンシーンと言えば、シグマに追い詰められたソへとテスルが2人きりで学校の資料室に閉じ込められる シーンも欠かせません。「こういう瞬間が来たらやりたかったことがあるんだ。すこしだけ じっとしていろ。」と言い、キスすると思いきや…。無駄にドキドキさせてくるテスルがずるすぎました。

③サイコパス「シグマ」の登場が物語を盛り上げる

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第ニの主人公だといっても過言ではない存在感を見せつけているシグマ。テスルに異常なほど執着していて、劣等感と世界に対する嫌悪感をかかえています。シグマを演じたのは「トッケビ」で恐ろしい悪霊を演じて強烈なインパクトをのこしたキム・ビョンチョル。

もはや、笑顔ですら狂気でした。「テスル〜遊ぼう〜」と運動場で叫んだり、「捕まえに行くぞ~」と言いながら指人形で遊ぶ姿は、夢に出てきそうなくらいホラー。

ちなみに、そのシグマの子供時代を演じている子役の演技力も飛びぬけていてしばらく頭から離れません。「僕が絵に書いたことは現実になる」と言って不気味な絵を書き、笑いながらテスルに近づいてくるシーンは、身の毛がよだちます。

ラストのシグマが意味深すぎて、いろんな考察が楽しめる終わり方でした。

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