部屋を広く見せるには、家具を低めに揃えるのがひとつの手だと言われています。今回は、そんなロースタイルでおしゃれな部屋づくりに成功している、一人暮らしの方々の実例をご紹介。家具は、高さに加えてさらにいくつかのことを意識すると、ぐっと居心地のよい空間ができるようです。
置くものは色や模様、素材感を揃える
8.75畳の居室がある1Kにお住まいのluluさんの部屋。クイーンサイズのマットレスをパレットに置いて高さを抑え、ほかの家具も低めにしているので、空間にゆとりが生まれています。
家具の色や素材感を揃えることも、部屋がすっきりとして素敵に見えるポイントです。ここでは色が白とベージュで揃えられていることで、白い壁に溶け込み、全体がやさしい雰囲気に。ところどころに引き締めカラーの黒もあり、メリハリがある落ち着いた空間となっています。
カーペットのくつろぎスペースには、大小さまざまなクッションが。それぞれ別のお店で購入したものとのことですが、白×黒の幾何学模様が多く、同じ素材で作られたもののため、たくさんあってもまとまって見えます。
抜け感のある家具を選ぶ
続いては、28平米の1Kに暮らすsakuraさんの部屋。かごなどがポイントになった、韓国風のナチュラルなインテリアとなっています。家具選びでは、背が高くなく、背面に板がない抜け感のあるものを選ぶようにしているそう。
例えば手前の木製の棚は、もともとIKEAでベンチとして売られていたものを使用。
小物がたくさんディスプレイされていますが、家具に圧迫感がないため窮屈には見えず、おしゃれな空間となっています。
部屋に合うサイズの家具をオーダー
コンクリートの打ちっぱなしの壁がスタイリッシュな、デザイナーズの1Kの部屋に住む0.1kgさん。ベランダがある日当たりのよい居室に、大好きな植物をたくさん飾っています。
居室たったの6畳ですが、ベッドと1人掛けのソファがあってもゆったりして見えます。その理由は、小さな部屋でも使いやすい家具が選ばれているため。テレビ台やローテーブルは作家さんにセミオーダーして作ってもらったスリムでコンパクトなアイテムで、家具同士の間に十分な空間ができています。
統一感のある家具を自分で作るのもひとつの手
1LDKに暮らすshiomaluさん。8畳ほどのリビングは、明るい色のウッドと黒いアイアンの家具で揃っていてとても統一感があります。圧迫感のあるものを絶対に置かないと意識しているそうで、ここでも選ばれているのは低めで抜け感のある家具です。
テレビ台は地元の雑貨屋さんで購入したもので、植物を置いたスタンドは作家さんにお願いして作ってもらったものだそう。ポスターが乗っている低めの台は、自分でパーツを揃えて作りました。気に入ったデザインと大きさを叶えるなら、自分で作るという方法もありますね。
小物をフレキシブルに使って
家具をオーダーするほどお金もかけられないし、かといって自分で作る余裕もないという方は、小物をうまく使うことを考えてもよいかもしれません。
17平米の小さなワンルームに暮らすke*さんがベッド以外に所有する家具は、この写真に写るものでほぼ全部。ワイン箱や籐のかご、ラダーラックなどの収納アイテムをそのときどきで用途を変えて使っています。
籐のかごは蓋があり、上にものを乗せられるので、持ち運べるワイヤレスのテレビを置いてテレビ台代わりにしたり、趣味で焼いたお菓子を置くサブテーブルにしたり。ラダーラックも、マフラーやストールを掛けるときもあれば、バッグを掛けておくときもあります。ものが少ないので移動もしやすく、こまめに配置換えもして楽しんでいるそうです。
一人暮らしの小さな部屋でも、背が低いコンパクトな家具だけで十分快適に暮らせるのですね。部屋を少しでも広く見せながら、居心地よくしたいという方は参考にして、素敵なロースタイルの部屋を作ってみてはいかがでしょうか。
photo / goodroom
新しい部屋で、はじめよう。goodroom journal