ーー僕もそうです(笑)。
(カレーマン)インドカレーを食べている人ですら「どんなカレーが好きなの?」って聞くと、「ナンのカレーかな」みたいな、主食の方を言っちゃったりとか。いちいちラーメンと比較しますが、ラーメンっていろんな種類があるじゃないですか。何だしが好きで、麺は太麺細麺縮れ麺、汁の有無、具材のチャーシューは低温調理がいいとか、いろいろ言葉にできる。そう考えるとカレーって難しいんですよね。
(ノグチ)まあ煮込み料理だからねえ。どんな具が好きか、ぐらいはあるけど。
(庄野)僕もみなさんに出会う前は、インドカレーはインドカレーだと思ってました。
(ノグチ)まあ、そうだよね。
(庄野)今回のだしカレーづくりを経て、スパイスの使い方の違いがキモなんだなって思いましたね。地域ごとの特性を生かしてだしとカレー、スパイスを合わせるとか、いろいろなやり方を知っていくと、言葉の引き出しも増えていくという気がして。
(ノグチ)魚介に合うスパイスもあるし、肉に合うスパイスもある。そういう組み合わせをうまく使いながら、だしに合うスパイスなんかもいろいろ出てくると思いますよ。
(庄野)やっぱり相性っておもしろいですよね。そういう意味で今回は、1+1をどこまでデカくするかっていうのに挑戦しましたね。
ーーちなみに今回、1+1はどれぐらいになってますか?
(カレーマン)むずかしいですね(笑)。
(庄野)でも3桁ぐらいいってるんじゃないですか(笑)。
ーー戦闘力高めですね(笑)。
(庄野)でもインパクト、ありますからね。
(カレーマン)少なくとも、3や4では済まないというくらいのものはできたと思っています。
文責/山川俊行(macaroni編集部)、撮影/植松富志男
商品情報
「だしカレー/ニボシ」
「だしカレー/サバ」
プロフィール
(写真左から)
シャンカール・ノグチ/貿易商、「東京スパイス番長」主宰
カレーマン/フードブロガー、ラムバサダー
庄野智治/MENSHO代表、ラーメンクリエーター
シャンカール・ノグチ/貿易商、「東京スパイス番長」主宰:カレーに関するイベントの主宰やメディア出演を通じてカレーの魅力を発信し続けている。また、本業ではインドアメリカン貿易商会の3代目として、インド国内の市場を巡りつつインド食品の輸入、開発と販売を手がける。
庄野智治/MENSHO代表、ラーメンクリエーター:高校生の頃から自作ラーメンにハマり、2005年に「麺や庄の」をオープン。現在では東京に8店舗、サンフランシスコに1店舗を運営し、各店異なるコンセプトで展開している。また、Twitter本社のゲストシェフ、オーストラリア子羊肉のアンバサダーにも就任。「明日の一杯を創る」をテーマに日々ラーメンを研究し、上質な一杯を、国内、海外へ広げている。
カレーマン/フードブロガー、ラムバサダー:カレーを中心に、鮨や肉など、美味しいものを求めて全国を食べ歩くフードブロガー。専門的な解説や店の批評ではなく、「楽しく美味しく食べること」をモットーに生活者目線でのグルメ情報を発信している。ジャンルを問わず著名店のシェフや経営者、芸能関係者、スポーツ関係者と交友関係も広く、グルメ業界の隠れたオピニオンリーダーとして活躍しているほか、レストランメニューやイベントのプロデュースも手掛けている。