2018年のオープン以来、世界に類を見ない体験型デジタルアートミュージアムとして、人気を集めてきたお台場「チームラボボーダレス」。その勢いはとどまることを知らず、「単一アート・グループにおいて世界で最も来館者が多い美術館」として、ギネスに認定されたほど。そんな「チームラボボーダレス」がオープン以来初の大規模リニューアルをしたと聞き、早速行ってきました!今回のリニューアルの大きなポイントとなるのは作品が新たに追加された「運動の森」エリアと「Borderless World」エリア。さらなる進化をとげた「チームラボボーダレス」でどんな体験が待っているのか、ワクワクが止まりません!
5つの作品が追加されパワーアップ!「運動の森」エリアで身体を使って世界を捉えよう!
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
今回リニューアルされた注目エリアの1つ目は、5つの作品が追加された「運動の森」。「運動の森」のコンセプトは、”身体で世界を捉え、世界を立体的に考える”。一見、難しいテーマに見えますが、実際体験してみるとそれがよくわかります。例えばこちらの「インビジブルな世界のバランス飛石」。
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
さまざまな形をした「バランス飛石」を踏むと、音色が響き、石の色が変化します。このように自分の動きに応じてさまざまな影響が広がっていくことで、普段は見ることのできない微生物の世界を体感することができるのです。
「運動の森」ではアートを見るだけでなく、体を動かす楽しさも一緒に体験できます。「バランス飛石」はバランスをとるのがなかなか難しく、終わったときには汗ばむほど。日頃の運動不足を解消したい人にもうれしい作品です!
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
「弾む水の天才ケンケンパ」はその名の通り、子どものときにだれもが遊んだことのあるケンケンパをテーマにした作品。ふわふわとした床を水に見立てており、その上に描かれているさまざまな色をした〇△▢の記号を上手に踏んでいくと、音が鳴り、ときには魚や蝶、鳥が生まれます。規則性を見つけ出し、最後まで踏むことができると、圧巻の美しい虹がかかります!
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
「タイフーンの上のエアリアルクライミング」では、ロープで吊られた棒が、空中に浮かんでいます。この棒の上に乗ると、足元には棒と同じ色の美しい渦が広がっていく仕組み。またほかの人と近くなると、お互いの渦の影響を受け、渦が崩れたり、巨大な渦になったりするんです。さらにそこに流れている音も、たくさんの人が渡ることによって重なっていき、交響曲のように変化していきます。
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
ほかにも、人々が立ち止まったり、動いたりすることにより、大地がうごめく「鼓動する大地」も登場。世界のさまざまな場所で起きている、人間一人の行動が波紋を広げ影響してく様が、実際に体を動かしながら体験できるようになっています。
ファンタジーの世界に見えますが、花が虫たちに食べられてしまったり、人間が近づくと動物たちが消えてしまったり、実は弱肉強食の生命のはかなさも描かれているのが特徴的。まさに世界を立体的に考える、きっかけとなるのではないでしょうか。
描いた絵をおみやげとして持ち帰れる!「お絵かきファクトリー」が新登場
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
次に紹介するのは「お絵かきファクトリー」。「グラフィティネイチャー」や「世界とつながったお絵かき水族館」の2つのコーナーでは自分が描いた絵をスキャンしてもらうと、それが目の前に出現し、まるで生きているかのように動き出すようになっています。そして新たにできた「お絵かきファクトリー」では、2つのコーナーで自分が描いた絵をグッズにして、おみやげとして持ち帰れるんです!
グッズは缶バッジ500円、Tシャツ2500円、ハンドタオル1200円の3つの種類から選べます。2つの絵を一緒にデザインできるから、一緒に来た友達同士で絵を入れ合えば、思い出に残ること間違いなし!
「世界とつながったお絵かき水族館」では、その名の通り、世界とのつながりを感じられる仕組みが。「Born Shanghai」の旗の後に、上海のチームラボで描かれた魚たちが泳いできます。まさにボーダレス、国境のない世界を楽しむことができるんです!
大人気エリア「Borderless World」にも新作品が追加!ほかでは体験できない幻想的な世界を楽しもう
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
「Borderless World」にも新たな作品が追加されています。まずご紹介するのは「反転無分別、境界を越えて描かれる - One Stroke,Cold Light」。
「チームラボボーダレス」 東京 お台場 © チームラボ
ディスプレイで表現される作品「反転無分別」の空書、つまり空間に描かれる書がディスプレイの枠を飛び出して作品空間全体に描かれていきます。やがてそれは空間を飛び出していき、「Borderless World」エリアのほかの作品にも影響を与えていきます。空書が動いていく様は、力強い筆運びそのもので、胸に迫るものがあります。