家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。気の合うお友達にもなかなか相談しにくい「お金のこと」に悩んでいる人はいませんか? 有料相談に申し込むほどではないけど、ちょっと聞いてみたいお金の疑問に、家計簿・家計管理アドバイザーがお答えいたします。今回は、「専業主婦のおしゃれや美容はあきらめるべき?」というお悩みです。
専業主婦のおしゃれや美容はあきらめたほうがいい?
今回のご相談者さんは、「専業主婦のおしゃれや美容はあきらめた方がいいのか」と悩んでいるご様子です。ご相談内容を見てみましょう。
子どもが産まれてから専業主婦になりました。
美容院、化粧品、洋服など、美容やおしゃれにどこまでかけてもよいのか迷います。
今は夫の給料から出してもらっていますが、美容やおしゃれにお金をかけすぎだと指摘されることもあり悩んでいます。美容やおしゃれが楽しみなのに、これ以上の節約は気がめいります。
子どもがもう少し大きくなったら働こうと思っていますが、子どもが小さいうちは働けないので、専業主婦は美容やおしゃれはあきらめたほうがよいのかと悩んでしまいます。
専業主婦のおしゃれや美容の費用
妻のおしゃれや美容の費用は、正社員やパートなど、仕事のある主婦であれば、大きな問題にならないことも多いものです。
しかし、専業主婦となると、おしゃれや美容の費用を夫に負担してもらうことになり、どこまで夫に負担してもらってもよいのか、そもそもおしゃれや美容にお金をかけることをあきらめたほうがいいのかと悩んでしまうことがあります。
また、お子さんが誕生すると、お子さんに費用がかかることもあり、お子さんの費用とのバランスをどう保てばよいのかと悩んでしまう人も多く見られます。
専業主婦のおしゃれや美容の費用はどこまでかける?
今回の相談者さんのように、専業主婦である場合、おしゃれや美容にいくらまでかけてもよいものなのでしょうか。
具体的な金額はひとそれぞれ違うものですが、大きく分けて確認したいポイントは2つあります。
「夫の小遣いとのバランス」
「全体的な貯蓄額とのバランス」
の2つです。以下詳しく解説していきます。
夫の小遣いとのバランス
専業主婦であれば、おしゃれや美容の費用は、夫に負担してもらうことになりますので、夫の小遣いとのバランスをとることも必要です。
夫の小遣いは極端に少ないのに、妻のおしゃれや美容の費用は高額では、夫の不満がたまってしまい夫婦間のトラブルにもなりかねません。
夫の小遣いが月3万なら、妻の小遣いも3万円までとし、おしゃれも美容も小遣いに含めるなど、夫の過度な負担になりすぎない配慮は必要です。
今回の相談者さんも夫から「美容やおしゃれにお金をかけすぎだ」と指摘されているということですが、月にいくらほどおしゃれや美容にかけているのでしょうか。おしゃれや美容の費用が夫の小遣いを超えた額になっていないでしょうか。
夫の小遣いの範囲内でしたら、一定額の貯蓄ができていれば多すぎるというほどではありません。
「専業主婦だから」と夫に遠慮をしすぎる必要もありませんが、負担になりすぎるのは考えものですから、夫の小遣いの金額を目安としてバランスを考えてみましょう。
全体的な貯蓄額とのバランス
また、おしゃれや美容の費用は、夫の小遣いとのバランスだけでなく、全体的な貯蓄額とのバランスをとることも大切です。
お子さんの教育費や老後の備えなども一定の範囲内で行いながら、おしゃれや美容を楽しむというバランス感覚がなければ、おしゃれや美容の費用で貯蓄ができない、問題のある家計に転落してしまうこともあります。
夫の収入も上がりにくい世の中ですので、特にお子さんが小さい時期のお金が貯めやすい時期に、おしゃれや美容が過度な負担になりすぎないように配慮する必要があります。お子さんの教育費の負担が増えるにつれて、おしゃれや美容にかけられる費用が減少することも考えられます。
専業主婦であっても一定以上のおしゃれや美容を楽しみたいのであれば、できるだけ早期に仕事に就き、妻が夫に干渉されることなく自由に使えるお金を増やすか、専業主婦の期間中のおしゃれや美容の費用は独身時代などに貯蓄しておいた方が賢明です。