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[9/13〜9/19の運勢]9月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

思いの連なりの中で

今週のさそり座は、自分のある部分を未来に向け変えていこうとするような星回り。

戦争を直接体験した世代の平均年齢が80歳をこえ、急速に少なくなってきているいま、「戦争はもうこりごり、そんな記憶は忘れたい」という気持ちよりも、「忘れてはなるまい」という願いや必要がとみに強まっているように思います。

「墓を出て兵が月夜の芋を掘る」(小鷹奇龍子)の句もまた、そんな自戒の思いをもとに、ただしまだ戦後三十数年の頃に詠まれたもの。飲み食いということは、人間の最も切実な現実的な願望であり、生まれてから死ぬまで私たちからついて離れないものですが、ここでは死んでもなお離れられない人間の姿を半ば幻想的な光景として描きだしています。

とはいえ、ここには単なる感傷を超えた重みがあり、戦後七十余年という時の流れをたっぷり含んでわが身にのしかかってくるように感じる人も多いはず。あなたもまた、自分にとって切実な現実的願望を個人的なレベルだけでなく、世代的なレベルや社会的レベルにおいてもどれだけ深く自覚していけるかが問われていきやすいでしょう。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

創造的な追求とは

今週のいて座は、単なる「真似」ではなく自分なりの「創造」を選択していこうとするような星回り。

『母をたずねて三千里』というアニメをご存知でしょうか。1880年代のイタリアに暮らす少年マルコが、アルゼンチンへ出稼ぎにいったまま音信不通となった母を訪ねるために旅に出る物語なのですが、彼の移動した距離が尋常ではないのです。

1里が約4キロなので、三千里だと1万2000キロ。稚内から屋久島までが約3000キロなので、約2往復分の距離を9歳の子供が船と歩きで旅する訳ですから、もう空前絶後の大巡礼です。

しかも主人公のマルコは「元気で働き者だが、頑固で気分屋の少年。すぐに思い詰める癖があり、悲観的に考えてしまう」のだとか。こういう性格で大人だったら相当癖が強そうですね。でもそういう子だったからこそ、1万2000キロの踏破が可能だったのかも知れませんし、そこまでしなければ素直になれなかったのかも。いて座もまた、それくらいのスケール感を目指していきたいところです。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

いっかいおやすみ

今週のやぎ座は、圧倒的なインプットにたっぷりと浸っていくような星回り。

「遠くのひとと話せる装置秋の野に」(村越敦)は、数多くの花が咲き、草むらではたえず虫の音がひびく「秋の野」をひとつの装置に見立てた一句。耳をすませば遠くから虫の音が聞こえ、視線をあさっての方向に向ければ足元を見ろとばかりにおどかされる。秋の野にはそういう楽しさがありますが、それを「遠くのひとと話せる」と表わしたところに作者の内的世界の奥行きを感じます。

夢ともうつつとも定かならぬ視覚と聴覚のあわいに秋が深みゆくのと同期して、<私>もまたここではないどこかへと深みゆき、それとともにアクセスしていく記憶や景色も変わりゆき。

「秋の野」という「装置」は、そうして直接自分が見聞したことがないところへ導いてくれる天然のアトラクションであると同時に、いつの時代のどんな社会でも私たちの意識の背後に広がっているイマジナリーな沃野とも言えるのではないでしょうか。あなたもまた、まずはそうした沃野にひとり静かに没入していくだけの時間を確保していくべし。

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