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今週のみずがめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

誰かにとっての蓮華になる

今週のみずがめ座は、いわゆる暗黙の了解よりも、ほんとうの意味で礼儀正しさとは何かということを考え、実践していくような星回り。

もともと「正しい/間違っている」「攻撃してもよい/悪い」といった単純な二分法に陥りやすいTwitterが、ますます人々の二極分化を促しているように感じる昨今ですが、かつてフランスの哲学者のアランは幸福に関する断章集のなかで、「ほんとうの生き方」の中に「楽しませるべし」という規則を入れたいという旨について書いていました。

それはおべっかを言ったり、調子よく相手に合わせたりということではなくて、(とりわけ若者に対しては)推測に過ぎないときは最も良い方にとり、立派な姿に描き出すことで、彼らは自然と自分をそのように思い込み、やがてそのような人間になるだろうといった未来への企図に基づく祈りにも似た行為なのだと。

どんな人にだって誤りやねじれは存在するものですが、厄介なのはそれを感情的にこじらせること。ここでいう相手を「楽しませる」とは、「つまり荒ぶる情念をなだめる体操」なのであり、アランの言う通り「ほんとうの礼儀作法とは、むしろよろこびが伝わって行って、すべての摩擦がやわらぐところにある」のかも。あなたもまた、みずからの実践すべき行動規則やその影響について改めて見直し、軌道修正していくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のうお座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

自分なりの世界観の完成ということ

今週のうお座は、作品の完成に向けて手を入れていくプロセスのような星回り。

「爛々と昼の星見え菌(きのこ)生え」(高浜虚子)は、作者七十三歳の秋の作。井戸の底から昼の星とキノコを見たという人の話を聞いての即吟で、ただその場では「昼の星見えしよりこの菌生え」と詠まれたのが、そこから時間をおいて冒頭の句に成っていったのだそうです。

確かに、変化する前の句ではまだ「自分の目にしか見えない糸」は編み上げられていません。やはり「爛々と(らんらんと)」という一言が入ることによって初めて、「昼の星」と「菌(きのこ)」とが見えない糸(意図)でピシっと結ばれ、互いの領域が入り混じったひとつの巨大な感興が立ちあがっている。

それは事実を超えた、見えるはずのない景であるにも関わらず、それでいて確かにそういう宇宙的連関を人は経験し得るだろうという確信を与えてくれるように思います。あなたもまた、みずからの言動を少しでも自分なりの世界観に即したものへと近づけていくべく、ドライブをかけてみるといいでしょう。

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