炭酸水メーカーを選ぶときに気になるチェックポイントは?
ベストな炭酸水メーカーを選ぶために、チェックしたいポイントは3つです。
1つ目は市販のような美味しい強炭酸水がつくれるのかというところ。お酒を割る用にもキリッと炭酸強めのほうが合いますよね。甘さを加えなくてもしっかり美味しい、刺激強めの炭酸水が作れるかどうかがポイントです。
また、日常的に使うとなると、操作しやすかったり、手入れのしやすさなどの、使いやすさも重要です。さらに、市販のものを買うほうが安くてはあまり意味がありません。
炭酸水メーカーを買ってもすぐに元をとれるようなコストパフォーマンスの良さも要チェックです。
最新機器とプロの味覚で検証しました
そこで今回は、強炭酸水メーカーに大切な「炭酸の強さ」「使いやすさ」「コスパ」を、下記の7つの項目で検証しました。
【チェック1:炭酸の濃度(配点:15点)】
炭酸ガスの測定には、科学機器メーカーの株式会社アタゴの自動炭酸飲料モニター「CooRe」をお借りしました。水温が10℃の状態で炭酸水を生成し、炭酸ガス濃度を測定。測定完了時の水温が誤差1℃以内(14-15℃)の数値を採用しました。
【チェック2:美味しさ(配点:5点)】
料理家の風間章子氏にテイスティングしていただき、その結果をもとに編集部にて採点。
【チェック3:ランニングコスト(配点:10点)】
炭酸水を1L作るコストを比較。※シリンダーは交換用の価格で算出。
【チェック4:操作性(配点:5点)】
シリンダーのセットやボトルの固定しやすさ、表示や取説のわかりやすさなど。
【チェック5:強さの調節しやすさ(配点:5点)】
プッシュ回数やプッシュ時間など、強さの調節しやすさ。
【チェック6:お手入れのしやすさ(配点:5点)】
汚れにくさやパーツの分解状況など、手入れのしやすさ。
【チェック7:付加機能(配点:5点)】
水以外の飲料への対応やコンパクトさなど、独自の特徴と有用度を評価。
以上の7点で、超定番のソーダストリームを含む9製品をテストしました。なお、水のみに使えるものと、それ以外でも使えるものがひと目でわかるように、スペックの下にアイコンを設けています。それでは結果をご覧ください!
安くて強くて美味しい!市販品超えのマグナムグランド
ドリンクメイト
マグナムグランド
実勢価格:2万1470円
サイズ・重量:W171×D211×H429mm・1.6kg
ガス方式:シリンダー
ガス容量:最大142L
適正容量:850ml(水)、350ml(その他飲料)
ランニングコスト:21円/1L
すべての項目で高評価を叩き出したマグナムグランドは、圧倒的なパワーと高い真空製が強みです。
また、水以外の飲み物も炭酸化できるのはシリンダー式ではこちらだけ。一杯のコスパもダントツで、毎日飲む人ならすぐに元をとれちゃいます。
料理家の風間氏が「後味もしっかりした強炭酸」と評価したこちらの炭酸濃度は、9製品中トップの4782vol(volはガスの単位)。今回対象になった炭酸水メーカーの炭酸濃度を比較してみたところ、なかでもマグナムグランドは抜きん出ています。
▼炭酸濃度の比較グラフ
一般的なペットボトルの強炭酸水の数値、4075vol.を軽く上回りました。
5分たってもシュワ~ッと気持ちいい音を立てています。強炭酸派も、これなら納得です!
さらに、装着のしやすさもポイントです。
他の製品は本体にスクリュー状にぐるぐる挿しこんで装着するのに対し、ボトルに蓋をしてからそれを本体に装着するタイプです。
操作方法もカンタンで、本体上部のボタンを押す(1~2秒を3回くらい)と強炭酸水の出来あがり。水に空気が入っていくボコボコという音が、ガスがたまってくると「シュー」という音が変わるので、入れすぎも瞬時にわかります。
本体サイズは大きめですが、過去最大級のマグナムガスシリンダーなのでランニングコストは最強。面倒なガス交換の回数も他の製品より減らせます。
ガスシリンダーの大きさを比べてみるとこんな感じです(いちばん右側がマグナムグランド)。
さらに素晴らしいのは、水以外の飲み物も強炭酸化できるということ! これができる製品は意外と少なく、シリンダー式ではこのマグナムグランドだけなんです。
ガスの注入口を丸洗いできるかどうかがキモなのですが、マグナムグランドはこのようにボトルキャップが水洗いOK。衛生的にも嬉しいです。
水以外でも炭酸化できるなら……ということで、いろいろな飲み物で試してみましたが、料理家の風間氏が唸ったのは果汁100%ジュース「ウェルチ」を使ったグレープソーダです。
市販のグレープ味の炭酸ジュースにはない芳醇な香りと、後味のすっきりさで「これは美味しい!」と一同絶賛でした。
そのほか、変わり種ですがポカリスエットなどもおすすめ。あの独特な臭みが飛んで、大人の炭酸スポーツ飲料に早変わりします。お茶やレモンティー、飲むヨーグルトなども炭酸にしてみましたが、どれも(いろんな意味で)新鮮な感じに。
なお水以外で使う場合は、1回にできる量はプレーンな炭酸水より少なく350ml。ですがコップ3杯分は注げるので、満足感はあります。こんな楽しい実験ができるのも、水以外で使えるからこそ。
今回ご紹介するシリンダー式で「水以外で使える」のはマグナムグランドだけなので、飽きずにコスパ良く使えるベストバイの一台です。