みなさん、炭酸水(ソーダ)はお好きですか? ここ数年の炭酸水ブームで種類もぐっと増え、いろいろな商品を見かけるようになりました。そんな中、市販の炭酸水の半分程度というランニングコストの安さや、空ペットボトルの処分が不要という手軽さで、「炭酸水メーカー」が人気再燃中なんです! 売ってるのよりガツンと強炭酸でコスパもよしの、最強の炭酸水メーカーを探しました。
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
▼本記事の取材・テストを行ったのはコチラ
炭酸水を毎日飲むなら自宅で作るほうが安くなる!
アサヒ飲料の「ウィルキンソン」がヒットし、ハイボールブーム、ダイエットや健康ブームの後押しもあり、この10年で急成長を遂げた強炭酸飲料。日常的な水分摂取は炭酸水という方や、夜はチューハイなどお酒を割って楽しむという方も多いと思います。
新製品も続々と登場するなかで、自宅で炭酸水が作れる“炭酸水メーカー”が再注目されています。ソーダメーカー、ソーダマシン、という名称でも売られていますね。
かくいう私も、“甘くない強炭酸水”の愛飲者のひとり。毎日ペットボトルで炭酸水を飲んでいると、それなりの消費量になりますよね。実は、炭酸水メーカーで作った場合、500mlあたり10~50円程度と意外と日々のコストを抑えられるんです。
また、地味にメンドウだった、空のペットボトルの処分問題も解決されるメリットもあります。おっ、これはウレシイ!
「いつでもフレッシュな炭酸水が飲める」という憧れもしかり、コスト面のメリットもあるとなると、ちょっと欲しくなりませんか?
炭酸水メーカーで知名度の高い「ソーダストリーム」をはじめ、強炭酸に作れるもの、水以外にもジュースやお酒に使える製品まで種類はさまざまです。
今回は、炭酸水メーカーの選び方から実際の炭酸の強さ、使いやすいまでランキング形式でご紹介します。
500mlのコストは10円~50円。毎日飲むなら確実にお得です
まずはじめに、炭酸水メーカーが市販のペットボトルの炭酸水に比べてコスパがいい、という点についてご説明したいと思います。
炭酸水メーカーで炭酸水を作るとき、ガスを注入するための「詰め替え用」を使います。この「詰め替え用」1本で、1L~最大142Lもの炭酸水が作れるというのがキモなんです。
炭酸水メーカーの本体価格は3000円~1万円以上とそれなりのお値段。ですが、詰め替え用だけで考えると炭酸水500mlで換算でほぼ10~50円程度です。
つまり、毎日飲むなら、ペットボトルの炭酸水を買うよりもコストパフォーマンスが良くなるというわけ。飲むたびに元が取れる、というイメージがわかりやすいでしょうか。
そんな、意外なメリットもある炭酸水メーカー。「なら、どれがいいの?」という疑問が沸いてきたところで、選び方をご説明いたします。
炭酸水メーカーは大きく2つのタイプがあります
ちょっとご説明しますと、炭酸水メーカーは炭酸ガスの充填方法の違いで大きく分けて2つのタイプがあります。これが本体の大きさにも関係してくるのですが、主に「カートリッジ式」と「シリンダー式」に分かれます。
[タイプ1]カートリッジ式
カートリッジをセットして炭酸水をつくり、一度にひとつのカートリッジを使い切る方式です。目安として、一回に約1Lの炭酸水が作れます。
「カートリッジ」の材質はスチール製が多く、自治体にもよりますが、使用後は燃えないゴミとして処分ができます。
[タイプ2]シリンダー式
こちらは、ボンベ型の専用ガスシリンダーをセットして炭酸水を作ります。炭酸の濃度が調整でき、なかには1本で最大142Lの炭酸水が作れるものもあります。
ですが、使用後のシリンダーは家庭で処分できず、メーカーに返却する必要がある手間があります。細かく言うと、使い終わったシリンダーを返却し、新しいシリンダーを購入する形式です(正規販売店なら概ね店頭での持ち込み交換に対応)。
送料のことを考えると、近くに正規販売店があるか確かめて購入したほうが良さそうです。
……さまざまな違いはあれど、一番の大きな違いは炭酸の強さが一定か、自分で調節できるかです。シリンダー式は好みの強さにできるので、強炭酸が好きならシリンダー式を選ぶのが最適です。
実際に、今回紹介するカートリッジ式とシリンダー式の炭酸水メーカーで作った炭酸水と、一般的なペットボトルの強炭酸水の炭酸の濃度(vol.)を比べてみたところ、市販の強炭酸水に勝る(!)炭酸水を作れたのは、すべてシリンダー式でした。
逆に、微炭酸がお好みならカートリッジ式のほうがぴったり来ると思います。
カートリッジ式とシリンダー式のメリットとデメリットは?
また商品タイプの違いで、コストにも差が出ます。
コスト面から見ると、カートリッジ式は本体価格が安いぶんランニングコストが高め。逆にシリンダー式は本体が高めですが、ランニングコストが抑えめの傾向があります。
いずれにせよ長く使うぶんには、ペットボトルの炭酸水よりコスパは良くなりますので、炭酸の濃度とコスト以外のメリット・デメリットをふくめて、一度まとめてみました。
・カートリッジ式のメリット・デメリット
◯カートリッジが家庭で処分できる
◯本体価格は3000円~手軽に買える
◯持ち運びがしやすい
×炭酸水1Lあたりのコストが高い
×炭酸の強度は弱め
×一度にたくさんの炭酸水は作れない
カートリッジ式は、本体価格は3000円~1万円程度と意外とお手頃価格。そのぶん補充用のカートリッジ代金にコストを置いているので、初期投資をおさえたい人向けです。
交換用カートリッジの価格は1本80~100円前後と、そこそこ高めですが、それでも、炭酸水500mlで換算するとだいたい40~50円程度で済みます。
カートリッジは大手量販店でも手軽に買えるので、なるべく割引率の高い店でまとめ買いすればお得になりますよ。
・シリンダー式のメリット・デメリット
◯炭酸水1Lあたりのコストが安い
◯一度にたくさんの炭酸水が作れる
◯強炭酸が作れる
×本体価格は1万円~やや高め
×使用済みのシリンダーはメーカー返却が必須
×機種ごとに使えるシリンダーが異なる
シリンダー式は、本体はどれも1万円以上とやや高めですが、シリンダー1本で大量に炭酸水が作れるので、たくさん使えばそれだけモトが取れるシステム。炭酸水500mlで換算すると、ほぼ10~30円程度で作れます。
シリンダーの販路が限られていてやや手間がかかりますが、一定額を購入すれば送料が無料にできることもあるので活用したいところです。
ただ、同一メーカーでも使用するシリンダーのガス容量や価格がちがう場合があるのでご注意を。シリンダー式は長く使うぶん、ランニングコストをよくチェックして購入しましょう。
これらを踏まえながら、選ぶべきポイントをご説明します。