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[11/15〜11/21の運勢]11月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

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1ヶ月ごとの運勢グラフ

今週のおひつじ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

お前はもうにじみ出ている

今週のおひつじ座は、みずからの境遇の根底にあるものを、しみじみ感じていくような星回り。

「柿売つて何買ふ尼の身そら哉」(村上鬼城)で詠われているのは、尼寺の軒のはしで尼が柿を商売人に売っているといった情景。尼はそうして得たわずかばかりのお金でいったい何を買おうというのか。なにぶん墨染の衣をまとって、粗末なものを食べ、貧しい田舎の尼寺に引っ込んでしまっている身ですから、多少のお金を得たからといって何をどう楽しもうということもできないではないかと。

ただ「身そら」とありますから、作者はそれをバカにしたり、なじったりしている訳では決してなくて、そういう境遇にいる世捨て人としてのひとりの女性に何とも言えない憐れみを感じたのでしょう。

作者は耳が聞こえず、人並みに働くことも一苦労な上に、家族も多く長らく困窮した生活を送ったためか、貧しいもの、弱きもの、老いや病いを抱えたものに対する熱情はひとかなたならぬものがありました。この句でも、尼の境遇に自身のそれを少なからず重ねていたはず。あなたも、自分の「身そら」からにじみ出す個性や人間性がどんなものであるかという実感を深めていくことになりそうです。

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今週のおうし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

地獄に菩薩

今週のおうし座は、境界のところで立ち止まって、なにか語りえないものに触れていこうとするような星回り。

それはまるで、ヘルダーリンの「功績は多い。だが人は詩人としてこの世に住んでいる」という詩のよう。世の中の人はみな功績によって生きている。企業経営者であれ、絵描きであれ、肉屋であれ、みな生きている以上、この世に功績を残すことをやっているし、その意味でこの世は功績でいっぱいです。

けれど、人はこの世で詩人として住んでいる。つまり、実用性や有効性の次元と違う生の次元に触れているじゃないかと、ヘルダーリンは歌っているのです。生活と生存のための社会的地平は水平ですが、ヘルダーリンが言っているような詩的感性はそこに垂直に立ち上がってくるものであり、仏教ではそういう垂直的地平を他力と呼びます。

それは人間が自分の力で支配できない次元、人間に対して贈られている次元であり、詩や詩的なものはそういう次元に人間を連れていってくれる。そうすると、菩薩も単に神々しい存在というだけでなく、仏に向かおうとする人間の根源的な在り方の問題ということにもなってくる。あなたも、そういう垂直的な次元に触れているところで、ひとりの菩薩と化していくことがテーマとなっていきそうです。

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今週のふたご座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

このせかいの“感じ”

今週のふたご座は、何度でも味わい直すべき“感じ”を、ふいに取り戻していくような星回り。

「涅槃像尼に抱かれて拝みけり」(村上蛃魚)という句は、子供の時の記憶をふと思い出したのでしょう。まだ幼い自分に行ったお寺には尼がいて、その尼が自分を抱き上げてくれて、壁一面にかかっているような涅槃像を拝ましてくれたというのです。じつに素朴な句ではあるのですが、きっとそれを追懐した作者のこころには、なにかあたたかいものが広がったのではないでしょうか。

作者が掲句で詠んだ記憶をどういう状況で思い出したのかは分かりません。しかし、人には折に触れて思い出してはそこから力をもらったり、救われたりするような記憶がひとつふたつあるものです。

あたかも大きな山を仰ぎみたような、そしてそうした存在がふと振り返ったときに、後ろについてきているような、そんな“感じ”を作者は気取った風でもなく、ひねくれたところもなく、ただ素直に出しているように思います。あなたもまた、そうした微妙な調整を通して、素直な心持ちに戻っていくことでしょう。

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