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質の良い眠りを♡薬剤師に聞いた「睡眠ホルモン」を増やす生活習慣

ライフスタイル

睡眠と深い関わりのあるホルモンが、「メラトニン」です。メラトニンが不足すると、「朝スッキリ目覚められない」「夜なかなか寝つけない」といった、睡眠の悩みを抱えてしまう原因に。そこで、今回はメラトニンの基礎知識や増やし方について、あんしん漢方の薬剤師、有島ゆいさんに伺いました。

良質な睡眠の鍵「メラトニン」とは?

photo:photo-ac
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メラトニンは、脳の松果体という小さな部位で作られるホルモンです。体内時計に働きかけて自然な眠りをもたらす働きがあることから、別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

メラトニンの分泌は、目覚めてから14〜16時間ほどで始まります。メラトニンが分泌されるとからだはリラックス状態になり、自然な眠りへと導かれます。
そして、明け方に光を浴びることでメラトニンの分泌が止まり、からだは覚醒状態へと向かいます。

このように、睡眠と覚醒の切り替えを行うメラトニンは、睡眠の質を左右する重要なホルモンなのです。

メラトニンが増えるメカニズム

そんなメラトニンを増やすためには、材料となる「セロトニン」を増やす必要があります。セロトニンとは、脳で働く神経伝達物質の一種です。

このセロトニンは、トリプトファンというアミノ酸から生成されます。トリプトファンは体内では生成されないため、必ず食事から摂取する必要があります。

食生活でメラトニンを増やす方法

photo:unsplash
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それでは、食生活でメラトニンを増やす方法をご紹介します。

トリプトファンを摂取する

先にも述べたように、トリプトファンはメラトニンの生成に欠かせない栄養素です。以下に、トリプトファンを多く含む食材をご紹介します。

<トリプトファンを多く含む食材>
・豆腐や納豆などの大豆製品
・チーズやヨーグルトなどの乳製品
・卵
・バナナ

メラトニンを増やすために、これらを積極的に摂取しましょう。

よく噛んで食べる

よく噛んで食べることで、セロトニンの分泌が活性化されることがわかっています。セロトニンを増やすことは、メラトニンの増加にもつながります。

食事の際は、一定のリズムでよく噛んで食べることを意識しましょう。

睡眠の質を上げる生活習慣の3つのポイント

photo:photo-ac
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さらに、食事以外で睡眠の質を上げる生活習慣のポイントをご紹介します。

①朝に太陽光を浴びる

朝起きたら、まずは太陽の光を浴びましょう。そうすることで、メラトニンの材料であるセロトニンの分泌が促されます。

また、太陽光の刺激で体内時計がリセットされ、睡眠と覚醒のリズムが整うので、質の高い睡眠が得られやすくなるでしょう。

②適度な運動をする

運動も、睡眠の質を上げるために欠かせない習慣です。適度にからだを疲れさせることは、良質な睡眠につながります。

ただし、激しい運動は脳を覚醒させてしまうので注意が必要です。ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動を行いましょう。

③夜はブルーライトを浴びない

スマートフォンやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、脳を覚醒させ、睡眠の妨げになってしまいます。

また、光の刺激がメラトニンの分泌を抑えてしまうので、これらの機器を寝る前に操作しないようにしましょう。

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