不眠の悩みを心地よく解決してくれる、峯岸道子先生考案の眠りのためのレッスン。ヨガの動きで深い眠りへと導くヒントを誌面でご紹介!就寝前に、ぜひ試してみて。
睡眠の鍵を握る副交感神経をヨガの動きで活発に
気持ちよく眠りにつくには、睡眠前に副交感神経を優位にすることが重要です。
「心身をリラックスさせる副交感神経は、延髄と仙髄の2カ所から出ています。これらの神経を覆っている頸椎と仙骨を、ヨガの動きを通し刺激することで副交感神経が優位になります」と峯岸先生。
首に位置する頸椎、骨盤の中央にある仙骨は、どちらも背骨の一部。そのため、まずは背骨をゆるめておくことが必要なのだとか。
「背骨をなめらかに動かせると、頸椎や仙骨の動きもスムーズになり、副交感神経の反応が高まり熟睡を得やすくなります。筋肉の余分な力を抜いて、骨を動かすことを意識しましょう」
仙骨をほぐすゆらし伸ばしワーク
副交感神経のもうひとつの出口である仙骨は、骨盤の真ん中にあるため骨盤まわりの硬さを取りながら動かすことがポイント。体を力ませず、リラックスしながら行って。
圧をかけながら骨盤まわりをマッサージ
硬くなりがちな骨盤~仙骨まわりをほぐすには、余計な力が入らない仰向けの姿勢になり、自重を使って圧をかけるのが効果的。座って過ごす時間が長く、眠りにつきにくい人は積極的にトライ!
HOW TO
①直径約25㎝の柔らかいボールか丸めたバスタオルを用意。仰向けで脚を坐骨幅に開き、膝を立てる。お尻の下にボールを入れ、両手を体の横に。
photo by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
②骨盤を水平にスライドさせるように、ボールの上で腰をユラユラと左右にゆらす。左右10回
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③足を床から浮かせ、両手で膝を抱える。膝を肩幅に開き、肩のほうへ引き寄せキープ。5呼吸
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膝下を開閉し仙骨にアプローチ
膝下を閉じる→開く動きで仙骨を刺激。効果アップの秘訣は下半身の筋力に頼らず、脚の重さを利用すること。脚の動きとともに、骨盤と仙骨をつなぐ仙腸関節が動き、効率よく仙骨に働きかけることができます。
HOW TO
①うつ伏せになり、脚をマット幅に開く。両手の甲の上に額をのせ、膝を90度に曲げる。
photo by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
②膝下を内に閉じる→外に開く動きを、左右の足首が交互になるように脚を入れ替えながら繰り返す。左右5回
ユラ~
photo by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
ユラ~
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教えてくれたのは…峯岸道子先生
Body & Mind Yoga Studio主宰。フィットネス界の草分け的存在として活躍後、2000年に沖ヨガ指導者認定を受ける。運動生理学に基づく的確なアプローチで不眠などの不調を解決。幅広い世代から支持される。
モデル…石井エミリーさん
数多くのファッション誌をはじめ、広告やTVCMでも活躍中。現在は、TBS「ビジネスクリック」の木曜キャスターも務め、活躍の幅を広げている。週1でヨガに通い、ヘルシーにスタイルをキープしている。