4. 熱いうちに皮をむく
さつまいもを取り出し、やけどに注意しながら熱いうちに皮をむきます。軍手やフキンで持ちながら、割り箸やバターナイフなどで皮をむきましょう。
「茶色い甘皮まで取り除くのがポイント。照沼で販売している干し芋も、すべて手作業で丁寧に皮をむいています。このひと手間が綺麗な黄金色に仕上げるコツです」
5. 少し冷めてからカットする
皮をむいたさつまいもを少し冷まし、1cm幅にカットします。
「熱いうちに切ると崩れやすいので、少し冷めてからカットしてください。切り方は縦、輪切りなどお好みでOKですが、1cm幅くらいが干しやすくておいしいですよ」
6. 乾燥ネットに並べる
カットしたさつまいもを、乾燥ネットやざるの上に並べます。やわらかくて崩れやすいので注意してくださいね。重ならないように1枚ずつ丁寧に置きましょう。
7. 1週間ほど干す
10〜13℃程度の気温で、1週間天日干しをします。写真は干して2日目、3日目の様子です。3日経つと早くも色が濃くなってきます。
「気温が18℃を上回ると腐敗のおそれがあるので注意しましょう。温度さえしっかりと守れば、室内でも作ることができますよ」
干して4日目、5日目の様子がこちら。綺麗な黄金色に近づいてきました。干し始めよりひとまわり小さくなっています。
「実は、干して3~4日目くらいが一番おいしいんです。表面だけ乾いて、中はとろっとした半生に近い状態になります。長期保存には向きませんが、とってもおいしいのでぜひ味見してみてください」
6日目、干し上がりの様子がこちら。色がさらに濃くなり、おいしそうな黄金色になれば完成です。
「1週間以上干してしまうと少し硬くなってしまいますが、しっかりと水分が抜けて保存性は高まります。1週間程度で食べ切るのか、長期保存するのか。用途に合わせて調整してください。1枚ずつラップで包み冷凍保存すれば1年近くもちますよ」
干し芋のおすすめの食べ方とアレンジレシピ
ほっくりおいしい!干し芋の天ぷら
「干し芋は天ぷらにするととってもおいしいんです。外はサクッと、中はねっとり甘くおやつやおつまみにもぴったりです。長い時間揚げると硬くなってしまうので、短時間でカラッと揚げてください」
やさしい甘みを活かして。干し芋の赤ワイン煮
「赤ワインで煮て、コンポートのようにして食べてもおいしいですよ。少しだけ赤ワインが残ってしまったときや、硬くなった干し芋があるときによく作ります。元々の糖度がとても高いので、それを活かすようなアレンジがおすすめです」