流れに勢いをつけるようにグッと引き上げる。
髙倉伸幸さん 足首の裏側と手のひらがぴったりとくっつくように、握ります。手を押し当てながら膝裏に向かってゆっくりと滑らせていきます。膝裏まで行き着いたら手を足首に戻して、10回ほど繰り返します。鈍くなっていた血流も刺激を受けて、フル稼働するようになります。脚と同じ側の手で握ると力が入りやすいです。
足先:氷のようなつま先を熱源に変えるには?
髙倉伸幸さん カラダの中で最も心臓から離れているために、温度の低い血液が届けられがち。温かい血を素早く行き渡らせるには全身の循環の良さが重要です。その一環として足先のコリをほぐしておくのも有効です。
足指をしっかりつまんで1 本ずつ引っ張って回す。
髙倉伸幸さん 右足の指を左手の親指と人差し指で持ち、引っ張ります。関節が伸びた感触を得たら、そのまま足の指を1本ずつ左右に2~3周ほどぐるりと回します。刺激を受けた動脈に連動して毛細血管にも流れが生じるようになります。これを行うと手の指のほうも温まってくるので末端冷え対策にもおすすめ。2~3セットが目安ではありますが、足の指がポカポカしてくるまで繰り返すと効果的です。
足首を握ったら勢いよく足をブラブラ~!
髙倉伸幸さん つま先がぬくもりを感じられるようになったら、両手の指で足裏の中央をかかとから指に向かってしっかりと押していきます。3~4セット行うと足全体が軽やかになってきます。その後は足首を手で握って足を10回くらいブラブラ揺らします。揺らす足と同じ側にある手で持ったほうがしっかり固定できます。
髙倉伸幸さん 大阪大学微生物病研究所情報伝達分野教授。組織再生やがん組織における血管研究が専門。著書は『ゴースト血管をつくらない33 のメソッド』(毎日新聞出版)ほか。
※ 『anan』2021年12月22日号より。イラスト・かざまりさ 取材、文・松岡真子(by anan編集部)
※ 2021年12月18日配信
寒さに強いカラダになろう
冷えは万病のもとと言われています。ササッと済ませられるシャワーは手軽ですが、湯船につかって血管力を高めるマッサージを取り入れたいですね。