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占い

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今週のおひつじ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

倫理的無法

今週のおひつじ座は、どこまでも子どもっぽいエロティシズムを貫いていこうとするような星回り。

石川淳の『六道遊行』という小説は、千年の時空を超えて現代と奈良時代とを往復するというSF仕立ての物語で、そこには玉丸というスーパー・ベイビーが出てくるのですが、彼の後見人である成り上がりの事業家がおもしろいことを言うのです。

「ばか教師がなにを知ってをるか。こはれたものをあとから継ぐといふ思想がわしには気に入らん。茶碗は割れば消える。ものは消えるといふことを知ればそれでよいではないか。あとの始末は掃除番にまかせておけ。窓ガラスに黄金のボールを投げつけてあそぶのが貴族のあそびだ。窓もボールもどこかに吹つ飛んで、空虚の中に当人がゐる。空虚こそ貴族の立つところぢやよ。」

この小説はいわば男性原理と女性原理の確執を、戯画化された政治史として描いているのですが、作者の「陽根の運動は必ず倫理的に無法でなくてはならない」という子どもっぽい恋愛テーゼは、玉丸の「おれはひとりで行く。おもふままに振舞ふ。たれの世話にもならない。じやまなやつはどけ」というセリフとして結晶化していくのです。あなたもまた、下手に世慣れた振る舞いでお茶を濁すのでなく、むしろ本来の自分らしいやり方に切り替えていきたいところ。

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今週のおうし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

出会いは願いに変わりゆく

今週のおうし座は、長く忘れていた憧れや願いをスッと気が付いていくような星回り。

「寒林の樗櫟となりて鳥呼ばむ」(大石悦子)では、樗(おうち)も櫟(くぬぎ)も木材としての使い道がないことから、転じて「樗櫟(ちょれき)」とは役に立たない人間のことで、ここでは作者が自分自身のことをあえてそう見なしているのでしょう。

何の役にも立たないのなら、寒林のなかに立ち尽くして、せめて鳥のねぐらにでもなるべく、ただ黙って彼らの到来を待ち続けよう。そんな諦めとも自己犠牲ともつかない自己放下を宣言するかのような掲句ですが、これを母性などと呼んでしまっては、あまりに底の浅い解釈になってしまいます。

作者はあくまで1人の人間として待っているのであって、それはどこか宮沢賢治の『雨ニモマケズ風ニモマケズ』の詩に出てくる「ホメラレモセズ クニモサレズ」、東に、西に、南に、北に、みんなのために奔走する「デクノボー」のような存在への憧れが通底しているのではないでしょうか。あなたも誰か何かとの出会いを通じて目覚める、みずからの中に眠っていた憧れや願いということがテーマとなっていくでしょう。

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今週のふたご座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

息継ぎの練習を

今週のふたご座は、日常のことばの息苦しさから不意に救われていくような星回り。

ドイツ系ユダヤ人の詩人パウル・ツェラン(1920~70)は、かつて「詩―それはひとつの息の転換なのかもしれません。おそらく詩は道を―芸術の道をも―こうした息の転換のために進むのではないでしょうか」と述べていたことがありましたが、これはことばというものが真に詩的に用いられるとき、人はそれによって日常の息苦しさから救われていくのだという、明快な真実を端的にあらわしてくれています。

例えば、人間という生き物の思考の様相について、ゴッホの『星月夜』に着想を得て「糸の太陽たち/灰暗色の荒野の上方に/樹木の/高さの/思考が/光の音律をかき鳴らす」と書き、また終わってしまった愛の時間について「ぼくは咲き終わった時刻の喪章につつまれて立ち」と表現するツェランの詩行を追っていくとき。私たちは現実までもが日常を離れて“異語”として組み替えられ、新鮮さを伴ってこちらに迫ってくるさまに、改めて目を見開かされていくはず。

そしてそれは、現代社会に氾濫することばの、がまんできない軽々しさ、まずしさの対極にあるものという風にも言えるのではないでしょうか。あなたも、そうした意味での「息の転換」に身を任せてみるべし。

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