掃除機を長持ちさせるには、普段からきちんとお手入れしておくことがとても大切。でも、面倒であまりやったことがない、やり方がわからない、という人も多いのではないでしょうか。そこで、総合家電エンジニアの本多宏行さんに、掃除機の正しいお手入れ法を教わります。掃除機が長持ちするだけでなく、節電効果も期待できますので、ぜひ実践してみましょう!
教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん
フィルターの掃除の3つのポイント
本多さん曰く、掃除機を長持ちさせるには、フィルターを正しく掃除することがとても大切だそう。そこで、フィルターを掃除する際の、3つのポイントを教わりました。
水洗いできるものも、洗剤や漂白剤の使用はNG
フィルターの種類によっては、水洗いできるものもあります。
しかし、洗剤や漂白剤は絶対に使用しないでください。変色や変形、破損などの原因になります。
陰干しで、しっかり自然乾燥
水洗い後は、陰干しで充分に乾燥させることが重要です。
ドライヤーなどの熱風を用いると、性能低下や変形、破損の原因になるので、自然乾燥させます。
半乾きのまま使用すると、フィルターの早期目詰まりや吸込不具合、異臭発生の原因になるので、完全に乾燥させるようにしましょう。
お手入れには、付属のブラシを使用
お手入れの際に使うブラシは、付属のものを使いましょう。
使い古しの歯ブラシなどを使用すると、フィルターが損傷することも。取扱説明書をよく読み、指定されているものを使ってください。
自己判断で分解しない
「床ノズルなどをお手入れする際には、一定の分解が認められていると思います。しかし、自己判断で分解すると、部品の破損や怪我の恐れがあります」と、本多さん。
取扱説明書にしたがって、正しくお手入れすることが重要です。
ロボット掃除機はセンサーの送受信部をきれいに保つ
本多さんによると、ロボット掃除機の場合は、各種センサーの送受信部を常にきれいな状態に保つことが重要だそう。
「でも、精細な部位ですので、自己流のお手入れは御法度です。かならず取扱説明書に記載されている通りにお手入れしてください」
掃除機のお手入れは節電にもつながる
掃除機のお手入れを怠ると、吸引力が低下することもあります。
「吸引力が低下すると、掃除時間が長くなりますし、掃除機の駆動を「標準」から「強」に切り替える行為にも発展します」と、本多さん。
こまめにフィルターのお手入れをすることで、掃除機をベストな状態に保つことができ、余分な電気を使わずに済みます。
また、事前に粘着式シートや吸着式シートを活用して大まかなゴミを排除しておくと、掃除機の駆動時間も軽減できますので、さらに節電効果が期待できるそうです。
掃除機の長持ちだけでなく、節電にもつながる正しいお手入れ法を、ぜひ実践してみましょう。