年に一度のお正月。豪華な市販のおせち料理を購入するのも素敵ですが、手作りのおいしさはまた格別ですよ。この記事ではそんなおせち料理について、超定番からちょっと珍しいものまで、基礎知識、定番レシピを中心にご紹介します。
soleil
お正月におせち料理を作ろう♪
おせち料理の種類と意味
おせち料理といえば、ご存知ようにお正月に食べる料理ですが、もともとは正月に加えて五節句の料理のことを指したものです。後にそれらの節日のうち正月がもっとも重要ということで、お正月料理をおせち料理と呼ぶようになりました。
その年の豊作や家族の幸せを願って作られるおせちですが、保存の効く料理も多いことから、主婦が家事から解放されるという意味合いもあったようです。大きく変化した食文化ですが、今もなお受け継がれているおせち料理。ぜひマスターしたいものですね。
手作りするときのポイント
おせち料理といえば品数の多いもの。ただでさえ忙しい年末に作るものなので、すべて手作りするのはなかなか大変です。手作りおせちでも、市販のもの上手に取り合わせて詰めると負担が少なくなりますし、ひとつひとつをより丁寧に作れるのでおすすめですよ。
お重詰めの基本
三段重ねや二段重ねが多いおせち料理。しかし、正式には四段重ねといわれています。これは、完全な数を表す「三」の上にもう一段重ねた数であるから。ちなみに、おせちを重箱に詰めるのも、幸せを重ねるという願いが込められています。
それぞれのおせち料理がどの段に詰めるかも決まりがあります。基本的には「祝い肴三種」と「口取り」は一の重、「焼きもの」は二の重、「酢のもの」は三の重、「煮もの(煮しめ)」は四(与)の重となります。ぜひ詰める時の参考にしてくださいね。
「祝い肴三種」レシピ3選
1. 鍋でコトコト「ふっくら黒豆」
「健康」や「丈夫」という意味が込められている黒豆。ほんのり甘くてふっくら炊きあがった黒豆は、箸休めとしても欠かせないものです。圧力鍋がなくても、じっくり煮込むだけでおいしく作れますよ。
2. ふわっとだし香る「味付かずのこ」
子孫繁栄を願って食べられるかずのこ。味付きのものも多く市販されていますが、手作りの味わいはまた格別ですよ。かつおだしの風味が広がる、自然でやさしい味わいに仕上がっています。
3. 祝い肴のひとつ「香ばし田作り(ごまめ)」
豊年豊作の願いが込められている田作り。カルシウムたっぷりで、特にお子さんに食べてほしいひと品です。香ばしく、ポリポリした口当たりでいくらでも食べられそうなおいしさ。おせち以外でも、普段のおやつなどにもぜひ作りたいものです。
「口取り」レシピ4選
4. かまぼこの飾り切り♪ 切り方ひとつで華やかに
縁起物の紅白かまぼこはおせちの大定番。味ももちろんですが、見た目にも華やかで欠かせないひと品です。紅白それぞれ切ったものを交互に組み合わせるだけできれいですが、このように飾り切りにすれば、華やかさがぐんとアップ!お重のなかでも、お皿に盛りつけてもきれいに映えますね。
5. 黄金色のなめらか栗きんとん
黄金色がきれいな栗きんとん。その色合いが財宝のように見えることから、豊かさを祈って作られる料理です。少々手間はかかりますが、丁寧に裏ごしして作られるこのきんとんは、口当たりがよく上品な味わいです。