非常時に、なんといっても困るのが水道やガス、電気などライフラインが止まってしまうことです。
そうなった場合のことも想定して、極力「水を使わない」「カセットガスも使わない」工夫をして、備えておくことも大事になってきます。
そこで、今回はこんなものをお試し!セリアやダイソーで販売されている「パカッと(底から開封できる)調理用袋」です!
セリアとダイソーにある「パカッと調理袋」とは
こちら、セリアやダイソーで販売されている「パカッと調理用袋」。価格は110円(税込/2022年4月現在)。枚数は30枚入っているので、1枚約3.6円。
手軽に買えるこの袋は「湯せん調理もOK」なのが大きな特徴です。
水の沸騰温度100℃まで耐熱があり、耐冷温度も-30℃まであるので、冷凍にも使えます。サイズも、縦39cm×横25cmとなかなか大きいサイズですが、マチはありません。
そして、この調理用袋は「底」に大きな秘密が!
縦線がたくさんついているのが見えますか?実はこれ、穴が空いているんです。軽い力で、底から袋を破ることができるので、上の口は固結びしても大丈夫、ということ!素晴らしい工夫ですね。
この袋で極力「水」を使わず調理できる?
非常時、困ることのひとつが「水道・ガス・電気が止まる」こと。
今回、この調理用袋を使って、極力「水」やエネルギーを使わず調理することができるのか、湯せん調理にチャレンジ!「ミートスパゲティー」「オムレツ」「ブロッコリーサラダ」の3種類を2人分作りたいと思います。
パスタは「水漬け」して茹で時間短縮
半分に折ったパスタ1人分(100g)に対して、倍の水(200g)+少量の塩と油(サラダ油でもOK)を用意。それをすべて袋に入れて、よくモミモミしておきます。ここでモミモミしておかないと、パスタ同士がくっついてしまうことになるので注意。
また、油を入れすぎてしまうと調理用袋の耐熱温度100℃を超えてしまうので、あくまでもパスタがくっつかない程度の少量の油をいれます。
空気をできるだけ抜いて固結びして、1時間程度放置(茹で時間8分のパスタの場合)。
1時間後……
見た目はまさに生パスタ!水分も半分くらいに減っています。茹でる時間は半分以下に短縮できます。茹で時間が11分などもっと長い場合はもう少し長く置いておくといいかもしれません。
オムレツの準備も、キッチンバサミだけ!
具材は、家にあった食材を利用。
調理用袋を使用して湯せん調理する場合は、卵は2個がおすすめです。3個になると火が通るのに時間がかかるので、卵3個以上の時は袋を分けることをおすすめします。
具材をすべて袋に入れて、できるだけ空気を抜いて固結び。モミモミしてよく混ぜておきます。この具材をケチャップライスにしたら、オムライスもできるかもしれません。(今度やってみよう!)
ブロッコリーは茎に切れ目を入れるのがポイント!
非常時にもできるだけ摂取したいのが野菜。調理用袋で湯せんする場合は、茎の硬い部分がネック。ここに切り込みをいれ、房をできるだけ小さくすることがポイントです。
こちらもできるだけ空気を抜いて、固結びに。さらに火が通りやすく、平べったくしておきます。