カルディで見つけた台湾調味料「沙茶醤(サーチャージャン)」。台湾ではメジャーな調味料らしく、干しエビをベースに魚介、香味野菜などを加えたパンチの利いた風味が特徴です。ひと匙加えればいつもの料理が一変!いつもの味付けに飽きたらサーチャージャンを投入です!
台湾調味料「サーチャージャン」って知ってる?
世界中の調味料がずらりと並ぶカルディで、見慣れない調味料を発見。その名も「ブルヘッド サーチャージャン」。名前からはどんな調味料か想像がつきませんが、これがまたパンチの利いた台湾らしい調味料でした。気になるその味わいと使い方のアレンジをご紹介します。
牛頭牌 ブルヘッド サーチャージャン
「牛頭牌 ブルヘッド サーチャージャン」348円(税込)
この記事でご紹介するのは、台湾生まれの調味料「牛頭牌 ブルヘッド サーチャージャン」。 “ジャン(醤)” のおかげでかろうじて調味料だとわかりますが、ブルヘット サーチャージャンだけでは何のことだかさっぱりわかりませんよね。なんか強そうだな、というのが筆者の最初の感想です。
インパクトのあるネーミングのサーチャージャンですが、パッケージはごくごくシンプル。使ってある食材のイラストがあるわけでもなく、ただ商品名だけがプリントされ、ブランドキャラクターと思われるおじさんのイラストがちょこんと添えられています。
台湾では一般的なバーベキューソース
サーチャージャンは大豆を含む植物油脂、マエソと呼ばれる魚介類、にんにく、しょうが、エシャロット、干しエビなど旨みが出そうな素材がずらり。特に中華を代表する旨み食材でもある干しエビは、料理に奥深さをもたらしてくれます。
サーチャージャンは台湾でごくごく一般的なバーベキューソースらしく、鍋のつけだれや炒めもの、魚介の煮込みなど幅広く使われるのだそう。筆者も一度台湾を訪れたことがありますが、中華料理とも違う独特の風味がある料理には、もしかしたらサーチャージャンが使われていたのかも、などと思いを巡らせます。
干しエビの香りがガツン!日本の調味料にはない風味
ふたを開けてみると、干しエビをはじめとした得も言われぬ香りがガツン!日本の調味料に例えようと試みましたが、筆者の知る限り似た香りの調味料が思い浮かびませんでした。とにかくパンチが強い!
海老と魚介類の発酵臭というんでしょうか、ニョクマムやナンプラーよりは控えめですが、なかなかインパクトのある香りです。塩味はそこまで強くなく、海老の旨みとしょうが、エシャロットなどの香ばしい味わいです。チリパウダーを使っていますが、まったく辛さはなく、子どもでも食べることができそうです。
ふたを開ける際にオイルが飛び散ることがあるので、気を付けながら静かに開けてください。衣類に匂いが付くとなかなか取れません。オイルベースなのでスプーンで底からよくかき混ぜ、全体を均一にしてから使ってくださいね。
開封後は液もれ注意!
ふたをはめる溝が浅いせいか、一度開封後はふたの締まりが悪く、横に倒すとオイルが漏れてしまうことも……。
蓋がしっかりと締まらない場合はラップをかませるなど工夫し、心配ならポリ袋に入れるかトレーにのせて保管しておくと安心です。
ブロッコリーに和えて前菜風
じつは筆者もサーチャージャン初心者なのでどう使っていいか悩んだんですが、鍋の漬けだれに使えるということは生でもいいのでは、という発想からゆでたブロッコリーに和えてみることに。
サーチャージャンをサッと和えた仕上げにマヨネーズをかければ、即席おつまみの完成。万年マヨネーズで食べていたブロッコリーも、サーチャージャンで和えることで海老の旨みや深みが加わり、ちょっと手をかけたおつまみ風になりました。
サーチャージャンそのものに辛さがないのでお子さまでも食べられそうですが、ちょっと匂いが強いかも……。にんにくを使っている割ににんにくの香りが控え目ですが、そのほかの香りにパンチがあるのでお弁当にも不向きかもしれません。
サーチャージャンの香りをそのままかいだときよりも、調理したあとの方がだいぶマイルドな香りになるため、グッと食べやすさが増しました。もとの香りのままだとなかなかパンチ強めなので、ひと安心です。
いつもの炒めものも本格台湾テイストに
旬の春キャベツと海老を合わせて、春らしい炒めものを作りました。サーチャージャンだけでは塩分が足りないので、仕上げに醤油と塩こしょうで味を調えています。
中華料理といえば炒めものが思い浮かびますが、正直何で味付けしていいか悩んでしまうことも。いつもの炒めものにサーチャージャンをプラスするだけで、なんとなく “それっぽい味” になりました。
パッケージには「キャベツやもやし、白菜などの淡白な野菜との相性がいい」と書かれていたので、試してみようと思います。野菜だけだとタンパクなので、イカや鶏肉と合わせてみるのもよさそうですね。