日本人のお正月に欠かせない「お雑煮」。一口にお雑煮といっても、お餅の形や具材、だしは何でとっているかなどで、その味は千差万別。地方色が実に色濃く出る料理なのです。家庭によってスタイルが異なるというのも奥深く、おもしろいところ。そんなご当地のお雑煮を、都内で食べられるお店をご紹介します。
鳥取の「小豆雑煮」と岡山の「ぶり雑煮」、ふたつの味を食べ比べ♪/ももてなし家 新橋
新橋駅から歩いて2分ほどの場所にある、鳥取県と岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」。その2階にあるレストランが、「ビストロカフェ ももてなし家」です。
鳥取県と岡山県の食材を中心としたメニューがいただける同店。2019年1月4日〜14日は、両県のお雑煮を期間限定で味わうことができます。今年で3年目となるお雑煮フェアは、毎年大好評なのだとか。
まずチェックしたいのが、鳥取の「小豆雑煮」(400円)。鳥取県の東部から中部地域でよく食べられている、全国的にも珍しい“甘い”お雑煮です。
小豆の煮汁にやわらかく煮た丸餅が入っているのが特徴で、こちらのお店では、鳥取県日南町産の「ひめのもち」を使用。具材はシンプルに小豆のみなのですが、お餅を囲むようにぎっしりと小豆の粒が入っているから、一杯で大満足!食事というよりは、デザート感覚で楽しめるお雑煮です。
一方、岡山県のお雑煮はブリが主役。「ブリ雑煮」(750円)は、ブリのだしを使ったしょうゆベースのつゆに、岡山県新庄村産の「ひめのもち」を使用。優しく体にしみる味わいです。
ニンジンや大根、青菜など野菜も入っており、シンプルながらも満足できるボリューム感。岡山県では具沢山の雑煮が一般的で、各家庭によっても具材が異なるそうです。
店頭では、鳥取県と岡山県に窯元がある作家の器なども展示されています。食事をしたら、少し買い物がてらのぞいてみるのも楽しそうですね。
隣の県なのに、全く違う味わいのお雑煮たち。友達や仲間と訪れて、食べ比べてみるのもオススメです。
住所:東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス2F
電話番号:03-6280-6475
営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:00)
定休日:なし
最寄駅:新橋
個性強めな「香川雑煮」と、スタンダードな「愛媛雑煮」。どちらが好み?/かおりひめ
「とっとり・おかやま新橋館」から道路を挟んだ向かい側に位置するのが、香川県と愛媛県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」。こちらも新橋駅から歩いて約2分と、アクセス良好です。
この2階にあるのが、東京にいながらにして瀬戸内の旬の魅力を味わえるレストラン「かおりひめ」。2019年1月4日〜15日の限定メニューとして、香川県と愛媛県のお雑煮をいただくことができます。
こちらは「香川雑煮と押寿司のセット」(880円)。香川県のお雑煮は、とても個性的なことで知られています。その特徴は、いりこと白味噌仕立ての汁に、具は紅白を意味するニンジンと大根、そして、あんこ入りの丸餅が入っているんです。
しょうゆベースのお雑煮を食べ慣れている人にとっては驚きの味わいですが、甘みのある白味噌とやわらかいお餅、やさしい甘さのあんこのコラボレーションは、一度味わうとヤミツキに!
一方、愛媛県のお雑煮がこちら、「愛媛雑煮とみかん寿司のセット」(880円)。愛媛県のお雑煮は、丸餅が入ったすまし汁タイプが一般的。具材は地域や家庭によって異なり、南予地域ではソウルフードである「じゃこ天」を入れる家庭も多いとか。
魚介ベースのすまし汁に白い丸餅が2つ入った愛媛雑煮は、あっさりとしながらも魚介の風味を堪能できる味わい。みかんジュースで炊いたという、ほのかに柑橘の香りを感じられるみかん寿司との相性もバッチリです。
両県のお雑煮を堪能した後は、1階のアンテナショップに所狭しと並ぶ、香川県と愛媛県の特産物を物色するのも、また楽しいひとときです。
瀬戸内出身の人はもちろん、そうでない人もぜひ一度は食べてもらいたいお雑煮。お雑煮の概念がガラリと変わること間違いなしです。
住所:東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル2F
電話番号:03-5537-2684
営業時間:11:00~16:30(L.O.16:00)、17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日:なし
最寄駅:新橋