意外と"やらかし"がち?【お弁当作りの基本】まとめ
続いては、管理栄養士でヨムーノライターのmihoさんが、この時期特に気を付けたい「お弁当作りの基本」を教えてくれました!
お弁当作りのポイント|調理中
生野菜を使わない
生野菜の中でも特にレタスなどの葉物は約95パーセントが水分でできており、夏場の高い気温は、菌が増殖しやすい状態と言えます。
彩りも良い葉物野菜は、お弁当のおかずの仕切りに使ったり、隙間を埋める際に使いがちですが、気温が高くなる時期はバランやおかずカップなどで代用し、なるべく使用しないようにしましょう。
しっかり加熱する
おかずに使用する食材は、しっかり加熱しましょう。
特に卵は食中毒の原因菌となる「サルモネラ菌」が潜んでいる可能性があり、ゆでたまご、玉子焼き、スクランブルエッグなど半熟の状態は、食中毒の原因になることも。また肉や魚なども、厚さがあるときはしっかり火が通っているか注意が必要です。
お弁当に入れる際は、十分に加熱し(基準として中心温度75度で1分以上の加熱)火を通すことが重要です。
調理器具に菌をつけない
調理中使用するまな板、包丁などは、菌が付着するので注意が必要です。食材ごと(肉、魚、野菜など)に使う道具を変えると菌の付着を防ぎやすくさらに安心です。
特に生の肉や魚に使用したまな板、包丁、お皿はしっかり洗剤を使って洗い、熱湯消毒しておくといいでしょう。
お弁当作りのポイント|盛りつけ・保管
冷ます前にお弁当箱の蓋を閉めない
お弁当のごはんやおかずは、粗熱を取ってしっかり冷ますことが重要です。お弁当箱に詰めて、冷ます前に蓋を閉めてしまうと、蒸気がこもった状態に。菌が繁殖しやすい環境下になってしまうため、蓋をするタイミングには注意しましょう。
なるべく涼しいところに保管する
いくら気をつけてお弁当を作っても、その後の保管状態が悪ければ一気に菌は増えてしまい食中毒になってしまいます。
細菌は一般的に30℃から40℃の環境で一番活発に増殖すると言われているので、暑い部屋や車の中に置きっぱなしにすることのないように気をつけましょう。
冷蔵室があればその中に、なければ保冷バッグ+保冷剤を使うなど、涼しい環境下で保存し、なるべく早めに食べるといいですね。
ポイントをおさえて食中毒を回避!
今回ご紹介したお弁当を作る際に気をつけるポイント。基本的なことが多いですが、意外と「まぁいっか~」とおろそかにしがちなこともあったのではないでしょうか。
一つ一つのポイントをおさえて作り、食中毒を防ぐことが重要です。