isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
背景に思い当たる
今週のおひつじ座は、自分がこうして今も生かされている不思議に思い当っていこうとするような星回り。
『八月がくるうつせみうつしみ』(寺井谷子)という句の前書きには、「八月九日、原爆投下目標地は当初北九州小倉であった」とあります。
小倉に1944年に生まれている作者にとって、毎年8月が来るたびにそのことを思わずにはいられなかったのでしょう。冒頭の「八月」以降すべてひらがなで書かれた文字の連なりを眺めていると、そこに書かれていないはずの「くるしみ」という言葉が脳裏に浮かんでくるはず。
あなたもまた、隠された苦しみや忘れていたかなしい現実に積極的にアクセスしてみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
あなた誰?アボリジニ?
今週のおうし座は、自分自身で喜びの現実を創り出していこうとするような星回り。
『失われた時を求めて』第二篇第二部「土地の名―土地」のなかで語られる、「三本の樹」のごとし。
語り手は、祖母とその友人であるヴィルパリジス侯爵夫人と3人。夫人の馬車に乗ってバルベック郊外を散策していたところ、偶然に3本の樹を見かけ、いま現に自分の見ているそれらの樹々が「初めて眼にしたのではない、どこかで既に親しんだ光景に違いない」と不意に感じます。
あなたもまた、「ただ予感されただけに過ぎぬ喜び」にしっかりと自分を結びつけていくことで初めて人は真の生を開始できるのだ、ということを思い知っていくことができるかも知れません。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
これでいいのか
今週のふたご座は、しみわたる心地よさで身の内の不快を祓っていこうとするような星回り。
『桃食ひしあと吹く風に身をまかす』(村越化石)という句のごとし。「あと吹く風」のなかで、作者はこれまでに体験してきたさまざまな甘い記憶が甦っているのかも知れません。
生きていれば、どうしても不快なことの方が多いのは致し方のないことではありますが、怒りや不満で埋めつくされたまま自分を放っておくのではなく、こうして時に全身をつらぬく快でそれらを祓っていくことも、ある種のたしなみの1つと言えます。
あなたもまた、今はわが身を救うことを第一に行動していくべし。