ヨガレッスンに始めて参加するとき、ヨガを始めたばかりのビギナーさんの頭の中には「?」がたくさん。初心者丸出しで質問するのはちょっと恥ずかしいし、とはいえ誰も教えてくれない。そんな初心者さんのヨガにまつわる素朴な疑問にお答えします!
伊藤香奈
質問1.体が硬いのですが、ヨガはできる?
回答:柔軟性は関係ない!体が硬い方が効果を得やすいことも
A ヨガの目的は、体を柔らかくすることではありません。ヨガを続けていくうちに体や心が変化し、結果として柔軟性がアップするということはありますが、体が柔らかい人がヨガをするのではないのでご安心ください。ケガをしている人やリハビリにも取り入れられているので、体が硬いからといってヨガができないということは、決してありません。また、ヨガはご自身の内観する時間なので、周りの人がどういう状態かを比べて優越を付けることはありません。たとえあなたの体が硬くてできないポーズがあったとしても、周りの人は全く気にしていないと思っていいでしょう。
また、体が硬い人の方が効果を得やすいということも。詳しくは「体が硬い人こそヨガが向いている3つの理由」をチェックしてみて。
関連記事:体が硬い人こそヨガが向いている3つの理由
質問2.ヨガとストレッチの違いは?
回答:ヨガは体と心の調和が目的
A 動きとしては、ヨガとストレッチは似ている、または同じような動きをすることもあるでしょう。しかしヨガには、哲学というバックグラウンドがあり、単に筋肉を伸ばしたりトレーニングしたりする目的ではなく、ヨガを行うことで起こるご自身の心の動きや変化にも注目しています。そして結果として、体と心の調和がされ幸せに生きることができるという終着点に向かう人生の修行の1つでもあるのです。
関連記事:「ヨガを日常に取り入れるメリットとは|ヨガが毎日をちょっとハッピーにする理由」
質問3.ヨガをやるとき、目を閉じる?開ける?
回答:基本は目を開けて行うもの。流派やインストラクターの誘導にしたがって
A 基本的には目を開けて行います。ヨガの流派によっては、視線をどこに置くかがポーズによって決められているものもあります。その場合はインストラクターの誘導に従って、目線を定めましょう。レッスンの後半で、マインドを落ち着かせるようなポーズに入った際は、心地よいと感じる場合は目をつぶって行ってもよいでしょう。
関連記事:「ドリシュティ(視点)を学ぼう!アシュタンガヨガの基礎知識」
質問4.ヨガするときの服装は?
回答:ストレスなく動ける服装がおすすめ
ポイントは「裾がめくれ上がらないもの」。ヨガでは、足を天井方向にあげたり、上半身を床方向に向けたりします。特に上半身は、Tシャツの裾がめくれ上がってお腹が見えたり下着が見えてしまったという失敗もよくありますので、ウエストにゴムが入っていてめくれ上がりにくいものや、Tシャツの裾が長めでボトムにインしやすいものを選びましょう。Tシャツの丈の長さは、両腕を上に上げても裾がボトムからでないかどうかでチェックできます。足元も同じく、両手を上にあげた時にふくらはぎや膝あたりまでめくれてしまう可能性がありますので、気になる方は足首がキュッとなるタイプやレギンスなどのタイトなものを選ぶことがオススメです。
関連記事:「ヨガ専用ウェアを着用すべき理由とは」
質問5.シャヴァーサナで寝てしまってもいいの?
回答:できれば寝てしまわずにポーズを味わおう
A インストラクターによって見解が違う場合もありますが、本来はシャヴァーサナもポーズの1つですから、寝てしまわずにそのポーズの効果を味わうのがよいでしょう。寝ていないけれども、頭の中は空っぽで心が静かな状態。「心が停止している」状態がヨガのゴールでもあります。「寝てしまってもいいですよ!」と声をかけてくれるインストラクターもいますが、それは現代の働く人たち(生徒さん)があまりにも疲れているので、ここで少しでも眠れるのであれば少し休んでいってください、という優しさかもしれません。
関連記事:「"極上のシャヴァーサナ"を体感するための5つのポイント」
この他にもわからなくて不安なことがある場合は、インストラクターやスタジオの受付の方に、ぜひ気軽に聞いてみてくださいね。さらに、ヨガジャーナルオンラインに今さら聞けない!というポイントがまとまっている記事があるので、そちらもチェックしてみて。
ライター/伊藤香奈
2012年、全米ヨガアライアンス200時間を取得。新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成、輩出する。2017年に、セミナー講師、ヨガインストラクター、ヨガワークライフコンサルタント、ヨガインストラクター向けキャリアアドバイスセミナー講師として独立。