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寝ても寝ても疲れが取れない…体がダルい…それ「副腎疲労かも?」症状と改善方法[医師監修]

ライフスタイル

なんだか身体が思うように動かない、睡眠時間をしっかり取っているのに身体がスッキリしない、とにかく疲れる、毎日がつまらない…。その原因不明の疲労感は、もしかしたら副腎が弱っているのかもしれません。今回はそんな「副腎疲労」について、バウエル腸セラピストでvegan菓子 ≪素果子|sugashi≫ 店主の、半田葉子さんが解説します。

季節の変わり目だから、年齢を重ねたから、仕事や子育てが忙しいから、貧血気味だから…と何かと理由を探しているけれど、体調は常にイマイチ…。日本人女性は世界一睡眠時間が短いと言われているため、疲れやすい体質が当たり前と思っている人も少なくありません。

たくさん寝ても、アロマを焚いても、マッサージに行っても、運動をしても何をしても身体がすっきりしない場合は、副腎が疲れている恐れがあります。※「副腎疲労」という言葉は病名ではなく副腎が披露しているという状態のことを指します。

副腎疲労とは

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副腎疲労の症状…

・とにかく疲れが取れない
・朝が起きられない/起きた後も倦怠感が続く
・ひとつの作業が続かない/集中力の低下
・しょっぱいものが欲しくなる
・PMS(月経前症候群)が酷い
・食事の間隔が空きすぎると体調が悪くなる
・ストレスに弱い
・気分が沈みがち
・花粉症やアレルギーの症状が酷い

副腎のはたらき

副腎は、二つの腎臓のそれぞれ頭側に位置する臓器で、さまざまなホルモンの生成と分泌をする臓器です。

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AdobeStock

そのホルモンのはたらきは、水分や塩分、血圧や血糖を常に一定の状態に保ち、ストレスや免疫機能をコントロールし、女性ホルモンや男性ホルモンのバランスを取ってくれる役割があります。

中でも「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが欠乏すると低血圧や低血糖となり、身体の怠さに繋がります。
通常コルチゾールは起床時がもっとも高く、日中は徐々に減少し、就寝時がもっとも低くなります。ホルモンのバランスが崩れるとコルチゾールの分泌量も乱れ、体調不良へと繋がる恐れがあります。

コルチゾールは心身のストレスを受けると急激に分泌が増え(=ストレスホルモン)、高血圧・糖尿病・高脂血症などを引き起こす原因にもなります。また、心臓の収縮により心拍数や血糖値を上げるアドレナリンや、末梢血管の収縮により血圧を上げるノルアドレナリンも副腎の大切な役割のひとつで、交感神経と密接な関係があります。

副腎が弱っている人の特徴

・顔のむくみ/赤みをおびている(紅潮)
・ニキビ
・腹部の肥満
・毛深い
・首裏や背中が盛り上がる
・満月様顔貌(まんげつようがんぼう)=ムーンフェイス
・目頭の下のクマやシワ、指圧した時にコリや痛みを感じる

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目頭(眉間)の少し下方を指圧した時にコリや痛みがある場合、その箇所は中医学で副腎の反射区にあたります。反射区とは、身体の器官や内臓につながっている末端神経が集まった箇所で、その箇所をほぐすことで特定の臓器の改善に役立つと言われています。副腎の反射区である目頭より少し下のコリをほぐすと、副腎疲労の軽減へつながります。

秋の季節性うつ病にも注意

これから秋が深まり日照時間が減ると体内のセロトニンの減少により、「季節性うつ病」と呼ばれるような気分が落ち込む機会が一般的に増えてきます。セロトニンが不足すると、イライラや不安、やる気が起きない、パニック障害やうつ病などの精神疾患に繋がる恐れもあります。特に女性は月経前症候群(PMS)や更年期障害など、ホルモンバランスが崩れる時期には感情も揺れやすくなります。

副腎疲労の怠さと似ている症状も多く、季節を問わず怠さを感じている方は、秋特有の気持ちの落ち込みと重なり体調不良になる恐れもあるので気を付けたいところです。

改善方法

反射区をほぐす

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目頭の下方の反射区の他に、足裏の中央よりほんの少し上あたりをほぐすのも良いでしょう。足裏の副腎の反射区は、頭痛や肩こり、花粉症などのアレルギーにも効くと言われていますので、おすすめです。

塩分補給

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副腎疲労の人は体内の塩分(ナトリウム)の調整を担うアルドステロンというホルモンが低下している恐れがあります。汗をかく時期は汗と一緒にナトリウムも排出してしまいますので、普段塩分を意識して控えている方や、汗を多くかく方は良質な塩分(天日塩・味噌や塩麹、醤油などの発酵食品など)の摂取を意識してみてください。

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