部屋に置くものも、色の数にも徹底してこだわってミニマルに。汎用性の高い家具と、名作の照明とともに、ものが少なくても豊かな暮らしを送っていらっしゃる、25㎡ワンルームの一人暮らしのお部屋を拝見しました。
布団も机も、「○○するときだけ」にしか使えない家具はいらない
apartment301さんが一人暮らしをしていらっしゃるのは、25㎡のワンルーム。熊本の震災で、部屋にあるものの多くが壊れてしまったことをきっかけに、ミニマリスト的な暮らし方へと変わられたという apartment301 さん。お部屋を拝見すると、「なんとなく、あって当たり前」と思っていたものでも、「なくても、こんなに豊かな暮らし方ができるんだな」と、驚きの連続です。
お部屋の広さは25㎡。部屋にある家具は、ベッドとスツールが2個、シンプルなコートハンガーだけ。
木製フレームに畳をはめ込んだベッドは、YouTuber「建築家二人暮らし」さんがデザインを手がけた「部屋を広くする家具【LIVING BED】」。クラウドファンディングで手に入れたものだそう。
「ベッドって、夜寝る時だけしか使えないけれど、このベッドなら、昼間はソファがわりに座ったり、夜だけではなく使えるところがとても気に入っています」
お布団は昼間はどこにしまわれているのかな、と思ってお聞きしてみたら、なんと、「寝袋で寝ています」という答えが。
冬に使用されているのは、とてもシンプルなスノーピークの寝袋。
夏場はインナーシュラフのみで寝られるため、寝袋はクッションになるんだそう。徹底して必要なものだけにこだわられています。
洋服の数は年間通して20着ほど。オフシーズンの衣類は収納の上部にしまっていて、クローゼットにかかっているものはごくわずか。余ったスペースは、身支度のスペースとしてお店のようにディスプレイし、使われています。
DRAW A LINE を利用して作られているコートハンガーに、丈の長いワンピースをかけて。ワンシーズン中の衣類は本当にこれで全部なんだそう。
料理が終わったら、いつもこの状態にリセットするというキッチン。使う道具は、圧力鍋とstaubの鍋がひとつずつ。フライパンはありません。自分のつくる料理を考えたら、それで十分だったそう。
以前はたくさんお持ちだったという食器も、震災で多くが割れてしまったこともきっかけに、この木箱2つ分に収まる量まで減らされています。
シンク下のスペースにすっぽり。※扉を外されていた頃のお写真。現在は扉をつけられています。
食事をとるときは、ベッドに座ってスツールを机にするか、出窓にスツールをあわせるかのどちらか。
汎用性の高い家具だけを持つことで、逆に色々な使い方や、色々な部屋での過ごし方ができて、とても豊かに感じられるお部屋です。