福岡県那珂川市にある「現人神社(あらひとじんじゃ)」は、仕事運や商売繁盛、就職祈願などにご利益があるといわれていますが、近年では境内を彩るカラフルな風車や風鈴、恋ぼんぼりなども話題です。ご利益だけじゃない!現人神社の魅力を紹介します。
全国2000社余りある住吉三神の総本宮
拝殿のそばにはご神木のクスノキが立っている
福岡市中心部から車で約30分、またはJR博多駅から新幹線で約8分の那珂川市。その住宅街の一角に鎮座する「現人神社」は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の「住吉三神」をお祀りする神社です。
仕事運向上ののぼりが神社の目印
住吉三神は仕事運の神様であり、「現人神社」は仕事運向上や商売繁盛、就職祈願などにご利益があると古くから崇敬を集めてきました。今も企業や個人事業主、学生をはじめ、多くの人がそのご利益にあずかろうと参拝・祈願に訪れています。
正徳4年(1714年)に奉納された鳥居
現人大明神と刻まれた扁額(へんがく)
現在の社殿は江戸時代(元禄年間)に再建されたものだとか。また、堂々と立つ鳥居と、この鳥居に明治5年(1872)までかけられていた扁額は、ともに市の文化財に指定されています。
SNSでも話題に!「現人神社」は“映える”パワースポット
ピンク、赤、ラベンダー色の恋ぼんぼりが境内を彩る
回廊は長さ10mほど
この神社の新たな魅力であり、風物詩として話題となっているのが、境内を彩る色鮮やかな回廊です。 境内の2か所に設置され、春は風車、夏は風鈴、秋から冬は恋ぼんぼりが艶やかに飾られます。「コロナ禍での暗い気持ちを癒し、ゆっくり過ごしてほしい」との思いを込めたこの取り組みは、SNSを中心に大きな反響を呼び、いまや全国からも参拝者が訪れているとか。
風車回廊には約1000個の風車が飾られる
風鈴の数も約1000個
例年、風車が4月下旬から6月下旬、風鈴は7月上旬~9月上旬、恋ぼんぼりは11月初旬~12月初旬に飾られます。カラカラと心地よく回る風車、涼やかな音色を奏でる風鈴、ほのかな光が未来を照らすという恋ぼんぼり。いずれも見ているだけで心が華やぎ、笑みがこぼれます。
風鈴、風車、恋ぼんぼりともに夜はライトアップされ、日中とは違った表情を見せてくれます。いつ訪れても楽しめるのはうれしいですね。 詳しい開催時期は神社の公式インスタグラムなどで確認を!
「花手水」。季節によって花の色や種類はさまざま
また、美しいのは回廊だけではありません。色とりどりの花々を浮かべた「花手水(はなちょうず)」にも目を奪われます。神社というと厳かな雰囲気が漂いますが、この神社では随所に華やぎと和やかさが演出されています。
恋愛成就にもご利益あり!かわいいお守りや御朱印帳にも注目
「しあわせ守」(左)と「縁結び守」(右)各800円