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一気読み確実!ページをめくる手が止まらない「ミステリ・サスペンス小説」3選

時間を忘れて本の世界に没入したい!

今週も一週間お疲れさまでした!今週の『ロカリ編集部のひとりごと』は、キヨが担当します。今回は私が思わず一気に読んでしまうほどハマった「ミステリ・サスペンス小説」を3つご紹介。

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大人になると、何かに没頭して時間を忘れることが少なくなることが悲しいなと思うのですが、読書をしている時間は物語の世界観に没入することができますよね。特に、犯人や動機など最後まで読まないと分からないミステリ・サスペンスは寝る間も惜しんで読んでしまいます。ネタバレにならないよう紹介していくので、ぜひ読書タイムの参考にしてみてくださいね!

エディターが選ぶ「ミステリ・サスペンス小説」3選

①「美」にまつわるイヤミス

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あらすじ

美容整形医の医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから脂肪吸引の相談を受ける。カウンセリングを進めるうちに、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になるが、その娘の有羽がドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。少女を追い詰めたものとは一体何だったのか。

ここが面白い!

本作を簡潔に語るなら「みんな自分が見たいようにしか物事を見ない」ということが語られている物語だと思います。有羽は太っているものの、明るく他人からも好かれ、母親とも良好な関係を築いていました。でも、「太っている」というだけで、幸せなわけがない、悩んでいるはずだと決めるつける人間もいます。自分が「太っている」ということにマイナスのイメージを持っているから、他人もそうだろうと信じて疑わない。美しさってなんだろう、自分で決めるものなんだろうか、他人が決めるものなんだろうかと考えさせられるはず。

カケラ

湊かなえ

¥ 726

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②「動機はそちらで見つけてください」

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あらすじ

アナウンサー志望の女子大生・聖山環菜が父親を刺殺し逮捕された。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌や世間を挑発する言動に相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。そんな中、公認心理士の真壁由紀は彼女と面会を重ねていく。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?

ここが面白い!

父親を殺した動機について、「自分でも分からないので、見つけてほしいくらいです」「どうか私をちゃんと罪悪感のある人間にしてください」と語る台詞に引き込まれ、ストーリーに思わず没頭。詳しいことはネタバレになってしまうのですが、由紀と環菜が似たような境遇にあったことから、環菜も少しずつ由紀に心を開いていくようになり、徐々に事件の概要が明らかになっていきます。物語終盤の、裁判を終えた環菜が由紀にあてて書いた手紙には、最初の扇情的な発言を繰り返していた姿とは全く異なる印象を受け、悲しい物語ではありますが、救いもある傑作ミステリーです。

ファーストラヴ

島本理生

¥ 660

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③これでもか!というくらいグサグサ刺さります

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あらすじ

西澤架と坂庭真実は、婚活アプリで知り合ったカップルで、結婚を目前に控え同棲していた。しかしある日、真実が忽然と姿を消してしまう。以前からストーカーの被害を訴えていた真実の身を案じ、架は真実の家族や周囲の人を通じて行方を追うことに。

ここが面白い!

本作は「婚活」をテーマにした恋愛ミステリー小説。タイトルの「傲慢と善良」は、婚活をするもののなかなか相手を見つけられない人の本質を突くキーワードになっています。「自己評価は低い一方で、自己愛が強い」のに、「誰かの言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多く“自分がない”」。だから、たとえ誰かに選ばれても「ピンとこない」と言って関係を進められないし、自分で選んだ人だとしても些細なことですぐ見切ってしまう。婚活や恋活をしたことがある人なら身につまされる至言が多く、グサグサと刺さりながらも読み進めてしまう1冊です。

傲慢と善良

辻村深月

¥ 891

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※価格は記事作成時のものです。

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