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最近疲れてない?「助けて」と言えない大人たちがやるべき“心と体のケア”[一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック #6]

華井由利奈さんの著書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』(光文社)をお届けします!

親にあれこれ言われない。誰と一緒にいてもいい。好きなときに寝て、好きなときに起きる。自由気ままな、憧れのひとり暮らし。でも、いざひとり暮らしをすると、結構大変なこともあるんです。

そこで今回は、ひとり暮らしの先輩たちから寄せられた約1000件のアドバイスを凝縮した華井由利奈さんの著書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』(光文社)をお届けします!

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困ったときは人に頼ってみる

そもそも日本人は相談が苦手

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アメリカの小学校にはスクールカウンセラーがいて、全生徒と定期的に面接を行うことで、相談しやすい環境をつくっています。しかし日本の学校の多くは、自分で相談室へ行かなければカウンセラーに相談ができません。その結果、大人になっても相談することに高いハードルを感じる人が多いと言われています。

自立とは、「なんでも自分で解決できる完璧な人になること」ではなく、「頼れる先を増やすこと」です。悩みを誰かに話すだけで、ストレスが減ることもあります。

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困ったときには、誰かに相談してみましょう。たとえば、学校や会社に行くのがつらいとき、いきなり親や上司に「辞めたい」と言うのではなく、まずは「こういうときにつ
らいと感じる」と話してみるイメージです。「言われるまで気づかなかった。申し訳ない」とすぐに状況を改善してもらえることもあります。

親や上司が信頼できない、引き留められたら面倒、と思ったときは、無料の相談窓口を使うのもおすすめです。

SOSを出せる人になろう

不安の無限ループから一刻も早く抜け出そう

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長いあいだ悩みを抱えていると、「どうしよう、どうしよう」と不安の無限ループに入ってしまうこともありますよね。

そんなときこそ、行動を起こすことが大切です。まずは相談できる相手を探すことから始めましょう。「きっと助けてくれるはず」と考えると、自然に前向きな気持ち
になれますよ。

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たとえば道に迷ったとき、黙っていたら誰も声をかけてくれません。しかし「道に迷っているのですが」と声をかけると、想像以上にやさしく丁寧に教えてもらえた、ということがよくあります。

人間は、誰かに頼られると嬉しく感じる生きものです。あなたも「役に立てて嬉しい」と感じたことはありませんか? 人に助けてもらったら、余裕があるときに自分も同じことをすればいいだけ。

誰にも迷惑をかけずに生きられる人は、ひとりもいません。なるべく早めに、信頼できる人にSOSを出しましょう。あなたを心配している人、気にかけてくれる人は
かならずいます。

「しんどいモード」のサインが出たら

とにかく寝る寝るにかぎる

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体や心が疲れて「しんどい」と感じているときには、4つの兆しがあります。

1つ目は、「自分責めモード」。自分は何をやってもダメだという気持ちになり、1日のうちに何度か自分を責めてしまう状態です。

2つ目は、「頭の働き低速モード」。今まで簡単にできたことが、できなくなってしまう状態です。

3つ目は、「無力感モード」。1つ目、2つ目が悪化した状態です。将来になんの希望も持てなくなり、情けない自分を責め続けてしまいます。

4つ目は、「ネガティブ感情だだ漏れモード」。本人は疲れ果てていて、心穏やかに過ごしたいと思っているけれど、不安や怒り、嫉妬などに気持ちが支配されてしま
う状態です。

このような状態になったときは、自分が思っている以上に体が弱り、疲れています。「なんとかしなきゃ」と焦るのではなく「体が疲れてるんだ」と考えて、まずはトータルで1日8時間以上寝るよう心がけ、ゆっくりと体を休めましょう。

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