【大分県】大分といえばこれ!モケモケパッケージが目印の異国情緒あふれる洋風和菓子「ざびえる」
大分の友人に「大分土産といえば!」というお菓子を紹介してもらいました。その名も「ざびえる」。ざびえるって、あの社会で習ったザビエル?と頭をよぎります。そういえば、大分空港に到着した時に一番最初に目に飛び込んできた大きな広告も「ざびえる」だったことを思い出しました。名前の由来はそう、日本にはじめてキリスト教を伝えたことで知られる宣教師「フランシスコ・ザビエル」です。天文20年(1551年)豊後の国を訪れたフランシスコ・ザビエルは、大友宗麟の庇護を受け、神の教えを広めると共に、小学校や大病院を次々に建て、府内の街(現在の大分市)に、南蛮文化の花を咲かせました。その功績を讃えて、和洋折衷の菓子・南蛮菓「ざびえる」が誕生しました。そして、これがその「ざびえる」。レトロ かわいい包装紙にワクワクします。
そっと包装紙を開けてみると中からは、想像していた箱!ではない箱が出てきました。真っ黒。しかも、なんかモケモケしている!!驚いたことに全面ベロアのような手触りの箱だったのです。こんな箱のお土産に出会ったのは初めてです。箱は聖書のようなデザインになっています。一番上の手書きの文字はフランシスコ・ザビエルのサインのようです。
聖書のようなモケモケ蓋をそっと開けてみると、ひとつひとつ丁寧に包装されたお菓子が並んでいました。
袋をあけると、ふわっとバターと上品な甘さが広がります。ん〜いい香りです。お皿に乗せると金色の繭のよう。しっとり白餡がしっかり入っています。食べてみると上品な甘さの餡とバターの香りが口に広がります。「ざびえる」には「金のざびえる」 と「銀のざびえる」 があります。「金」 の方は餡にラム酒につけたレーズンを練りこんであり、 「銀」 にはプレーンな白餡が入っています。バター風味豊かなビスケットもポイントです。50年以上愛され続ける大分を代表するお菓子がこんなにも個性的であることを、今回の出張まで知りませんでした。南蛮菓子の伝統を受け継いだ、異国情緒あふれる洋風和菓子「ざびえる」。大分に行かれる際はぜひ。
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