あたたかい陽気になり、春の訪れを感じられる季節になりましたね。春は季節の変わり目で、日々の寒暖差や気圧変動が大きく、疲れや、やる気が出なかったり…と体調不良が起きやすかったり。また、乾燥やゆらぎ肌が気になってきている人も多いのではないでしょうか。 こんな時は、日々の食事で、カラダの内側からケアしていくことが大切です。今回は、手軽に取り入れやすい「お粥養生」でカラダの内側から整える食事法をご紹介します。
一杯のお粥で、カラダと心を整えよう
季節が変わり、春の訪れと共に、疲れや、やる気が出なかったり…と体調不良が起きやすかったり。また、乾燥やゆらぎ肌が気になる季節でもありますね。そんな時こそ、おススメなのが、手軽に取り入れやすい「お粥の食養生」です。風邪をひいたときなど、療養中に食べるイメージのあるお粥ですが、薬膳の考え方では、昔から先人達は、お粥の「十徳」と尊称してその効能と効果を取り入れてきました。
中国古典にある おかゆ十徳とは?
・肌艶よくする
・気力をつける
・寿命を伸ばす
・食べ過ぎにならず、体が楽になる
・言葉が清く、さわやかに
・胸焼けしない
・風邪を防ぐ
・飢えを消す
・喉の乾きを癒す
・便通を良くする
気力をつけ、肌艶をよくしたり、便秘を予防してくれたりと、美容と健康をサポートしてくれるお粥は、大人女子にとって嬉しい美容フードですよね。
また、東洋医学の観点からみても、消化に良いお粥は「脾」を労わることができると言えます。東洋医学で言う「脾」とは消化吸収を司り、気血を生み出す源でもあります。この脾の働きは五臓の中でも非常に重要で脾が不調をきたすと他の臓腑にも大きく影響します。脾に負担をかけすぎないよう、食べ過ぎないこと、消化に負担のかかるものを避けることで健やかなカラダづくりに大切なことがわかりますね。
一杯のお粥で、カラダと心を整えよう
肌が乾燥している人や肌が荒れている人は、肝臓や内臓が疲れていることが原因として考えられます。お粥は消化が良くて胃に優しい食事法です。やわらかく水分をたっぷり含んだおかゆを摂れば、栄養も吸収しやすく内臓に負担をかけずに食べられます。
実は、お水だけ飲んでも大腸には飲んだ量の10分の1程度しか届かないとのこと。それに水分をたっぷり含んだお粥なら、大腸まで水分を届けてくれるため、お通じがよくなるなどのデトックスも期待できるのが嬉しいですね。
一杯のあたたかいお粥は、カラダに優しいだけでなく、心もおだやかに整えてくれます。
基本はシンプルに、お粥を柔らかく煮て作るおかゆに、梅干しや春の野菜をいれたりしていただきましょう。また、栄養価の高い雑穀をプラスしたり、ビタミンを含むレモンと鶏がらスープをいれた爽やかな味わいの"雑穀レモンお粥"などのアレンジもおすすめです◎
朝からお粥を炊くのはちょっと大変。そんな時は、夜の食事をおかゆに変えて疲れた胃腸のデトックスディにしてみるのもいいですね。日々の食時の中から、手軽に始められるお粥習慣を取り入れて、カラダと心を整えていきましょう。