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今日はお散歩日和。さあ、太陽と友達になろう! part.1 日焼けはしたくない。でも太陽の光を浴びるメリットとは?

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散歩気分が高まるこれからの季節。けれど、強い日差しに当たることを躊躇してしまう人も多いのでは? ときに悪者扱いされてしまう太陽だけど、私たちが健康をキープするためにはなくてはならない存在。だからこそ、太陽のことをきちん知っておきたいところ。うららかな光のもと、さあ太陽と友達になろう。

太陽の光にはいいことがいっぱい!

シミやソバカスの原因をつくる、というイメージから、太陽=悪者の印象もありますが、日差しを浴びることのメリットは、実はとってもとーってもたくさんあります!

いいこと① セロトニン〈serotonin〉をつくる

セロトニンは神経伝達物質のひとつで、太陽光などの強い光によって、分泌が活性化されます。セロトニンは、喜びを感じたときに分泌されるドーパミンや、恐怖の感情をつかさどるノルアドレナリンの働きをコントロールし、精神を安定させる働きがあ。また、体内時計を調節する、メラトニンの材料にもなっています。

✔︎セロトニンがつくられると…

■睡眠の質が上がる

セロトニンはメラトニンというホルモンの材料。朝に太陽光を浴びると、夜に分泌量が増加し て自然な眠りを誘ってくれるため、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。朝に太陽光を浴びてセ ロトニンを生成しておくことで、メラトニンの分泌がスムーズになるというわけ。

■気分を安定させる

雨の日が続くと、気分が落ち込んだり気持ちが不安定になることが……。これは、太陽光を浴びる機会が少なくなり、セロトニンの分泌量が減ったことが原因のひとつ。つまり、太陽の光をたっぷり浴びてセロトニンの分泌量を増やすことが、気持ちを安定させる一因になるのです。

■体内時計が整う

人間だけでなく、動物や植物を含む生物は地球の自転に合わせた生体のリズムを持っています。セロトニンから生成されるメラトニンには、このリズムを整える働きがあり、生体リズムがきちんと作動することで、体内時計が働いたり、季節を感知することができるようになります。

いいこと② ビタミンD〈vitamin D〉をつくる

ビタミンDは骨の健康を保つための栄養素で、食品から摂取できるのはもちろん、直射日光が皮膚に当たることで、体内でも生成されます。きのこ類や魚介類に多く含まれますが、ビタミンDが含まれる食品は多くなく、食事だけの摂取では不十分なことも多いのが事実。食事に気をつけながら日光浴を取り入れ、日光浴が難しい場合には、サプリメントで補うという手。

✔︎ビタミンDがつくられると…

■カルシウムの吸収率がアップ

カルシウムは身体への吸収率がとても低く、吸収率が高いと言われている牛乳ですら、40%程度しか体内に吸収されません。ビタミンDには小腸でのカルシウムの吸収を高める働きがあるため、ビタミンDを一緒に摂取することによって、健やかな骨の形成をサポート。

■免疫力がアップ!

ビタミンDは病気から身体を守ってくれる免疫細胞をサポートし、鼻やのど、腸などにある粘膜を強化。腸管には免疫細胞が多く存在しているため、ビタミンDを摂取することで、粘膜のバリア機能が保たれるとともに免疫力もアップ。風邪などの病気に負けない身体をつくれるのです。

■骨粗鬆症の発生リスクが低下

骨粗鬆症は、カルシウムなどのミネラルと、ビタミンDの長期にわたる摂取不足が一因と言われています。しかも女性は、年齢が上がるにつれて発生リスクが高まるため、骨の健康を長く保つためにも、若い頃からカルシウムと合わせて、ビタミンDを取り入れることが大切。

教えてくれたのは

西坂裕介さん

ネイチャーズウェイ 研究開発本部 製品開発チーム マネージャー
化粧品に配合する成分や、植物エキスなどの効果効能を調べる基礎研究に従事し、〈チャントアチャーム〉をはじめとした、オーガニック・ナチュラルコスメの開発に携わる。

山﨑まいこ先生

まいこ ホリスティックスキン クリニック 院長
本誌でおなじみの皮膚科医。「一部分ではなく全体を見る」というホリスティックな医療を提供。美しい肌を生み出すための元となる、栄養学や腸内環境についても造詣が深い。

illustration:Thimoko Horiguchi edit&text:Masayo Okegawa re-edit:Yuri Iwata[press lab]

(kiitos. vol.19より抜粋)

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