映画を見て五月病をふっ飛ばそう!
家族愛が胸に響く傑作小説の映画化や大人気極道コメディ漫画の実写化、手に汗握るクライムサスペンスなど、5月公開の映画は大人の女性が思わずのめり込んでしまう世界観が魅力のものばかり!そんな必見の映画を公開日順にご紹介します。
『銀河鉄道の父』5月5日(金)公開
息子を信じた、父と家族の絶対的な愛
唯一無二の詩や物語で世界中から愛されている宮沢賢治。生前の彼は無名の作家のまま、37歳という若さで亡くなりました。彼の死後も、その才能を信じ続けた家族が賢治の作品を諦めずに世に送り続けたことで、高い評価を得るようになったのです。そんな賢治は「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々を描き、第158回直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」(著:門井慶喜)。歴史のスポッ トライトの陰にいた賢治の家族への丹念なリサーチを実らせ、「見たこともない賢治の物語」「深い愛に涙が止まらない」などと絶賛された傑作小説の映画化が実現しました。
メガホンを取ったのは、『八日目の蟬』や『いのちの停車場』など、人と人との触れ合いや絆を通して、人生の豊かさを描いてきた成島出監督。何があっても信じ合い、助け合い、互いに味方であり続ける家族の強い想いに、心を揺さぶられ熱い涙があふれだす、希望の物語を完成させました。
あらすじ
質屋を営む裕福な政次郎(役所広司)の長男に生まれた賢治(菅田将暉)は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・ イチ(坂井真紀)を振り回す。さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシ(森七菜)が、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。だが、願いは叶わず、みぞれの降る日にトシは旅立ってしまう。
「トシがいなければ何も書けない」と慟哭する賢治に、「私が宮沢賢治の一番の読者になる!」と、再び筆を執らせたのは政次郎だった。「物語は自分の子供だ」と打ち明ける賢治に、「それなら、お父さんの孫だ。大好きで当たり前だ」と励ます政次郎。だが、ようやく道を見つけた賢治にトシと同じ運命が降りかかる──。
予告編をチェック!
キャスト・概要
役所広司 菅田将暉 森七菜 豊田裕大 坂井真紀 田中泯 ほか
公開日:2023年5月5日(金・祝)より全国公開
監督:成島出
原作:門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
脚本:坂口理子
音楽:海田庄吾
配給:キノフィルムズ
『静かなるドン』5/12(金)〜前編・後編 各1週間連続上映
累計発行部数4,500万部突破の大人気漫画が実写化!
原作は全108巻、累計発行部数4,500万部以上を誇る『静かなるドン』(作:新田たつお)。普通のサラリーマン・近藤静也が暴力団の総長にならざるを得なくなるという、読者の親近感と好奇心を共に満たす刺激的なストーリーを、今の時代に合わせてアップデートして映像化。昭和〜平和の名作を再映画化する令和アウトローレーベルの手で、より一層刺激的なストーリーと、最先端の映像美で見せる白熱の戦闘シーンを併せ持つ、史上最高の令和版『静かなるドン』が完成しました。
暴力団・新鮮組の新総長になったのは、伊藤健太郎さん演じるカタギのサラリーマン・近藤静也。ヤクザの家系という自分ではどうしようも出来ない運命に翻弄されながらも、好きなデザイナーとしての仕事も頑張り、抗争もすれば街の掃除もし、自分の恋愛も楽しむ…そんな静也の姿は、幅広い世代の心に響くはず。
あらすじ
【前編】
関東最大規模の暴力団新鮮組のひとり息子・近藤静也(伊藤健太郎)。けれど、彼は「ヤクザなんて嫌い、カタギとして平和に生きたい」と願い、デザイン会社で働き、イマドキの草食系男子として生きている。仕事ができないと怒られながらも、同僚の秋野さん(筧美和子)に淡い恋心を抱き、普通に働く毎日。それが静也の幸せ。しかし、そんな静也の生活が一変する事件が起きるのだった。普通に生きたいだけなのに、新鮮組の危機に直面した静也。いったいその危機とは?そして新鮮組の行く末は?
【後編】
激化する新鮮組と鬼州組との抗争…お互いが思いを寄せるにも関わらず、ヤクザという立場が足かせになってもう一歩踏み出せない静也と秋野の関係…自分の信念とヤクザ社会の掟との間で揺れ動く静也の運命は──。