今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
並行世界のはざまで
今週のみずがめ座は、「新自由主義への反動」という文脈を改めてなぞっていこうとするような星回り。
2019年公開の映画『ジョーカー』を振り返ってみると、主人公のアーサーはすべてを失っていくことによって逆説的にヒーローになっていったという点で、既存のヒーローとは対極的な存在でした。
評論家の木澤佐登志は『失われた未来を求めて』の中で、「『ジョーカー』は私たちにあり得たかもしれないパラレルワールド―失われた未来―を幻視させる。それは、所有せざる人びと、換言すれば貧しき人びと、病まざるをえない人びと、不当に搾取され抑圧されている不可視の人びととの間での連帯と蜂起である。弱き者たちよ、立ち上がれ、今こそストリートへ踊り出すときが来た」と締めくくっています。
あなたもまた、そんな失われた未来に生きるひとりの道化として、自身の抱える悲劇性と喜劇性とがいかに生じ、どこに起源をもつものなのか、改めて振り返ってみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
片思いを引き受ける
今週のうお座は、隠れた願いをきちんと言葉や形にして伝えていこうとするような星回り。
『若楓おほぞら死者に開きけり』(奥坂まや)という句のごとし。
「若楓(わかかえで)」は楓の若葉のことで、初夏の季語。死者がどんな思いを抱いて死んでいったのかは、決して本人しか分かりえないことであり、安らかであって欲しいという思いは、残された生者の願いであり、祈りなのだということも忘れてはなりません。
あなたもまた、こうした届かない可能性だって高い働きかけを、それでも自身の責務として引き受けていけるかが問われていくでしょう。
isuta毎日占い(毎日朝8時更新)
isuta恋愛占い(毎月1日、15日朝10時更新)
isuta週間占い(毎週日曜日夜22時更新)
isutaの運勢グラフ(毎月1日朝8時更新)