2つのスペースが作れたことはワンルームのお部屋でも気分を切り替える、良いきっかけになっているのだそう。
「作業はワークスペースが基本ですが、立って作業することもできるので、気分の切り替えにカフェスペースでやることも多いですね」
コンクリート壁面をバックに、ハイテーブル上の季節のお花や壁面に飾られたトリさんのアートも馴染んでいました。
一つ一つのアイテムが際立っている一方で、同時に感じるのが物数の少なさ。
今回の住まいをきっかけに買う物の量を制限し、生活感をなるべく無くすという考えは現在の住まいがきっかけで生まれたのだそう。
「もともとはインテリアや洋服など好きなものが多いタイプなのですが、この住まいで物欲のまま取り入れてしまうと空間が窮屈になると感じ、思考がミニマリスト寄りになっていきました。この住まいが気に入っているからこそ、本当に必要なものは何かを考えるよい機会になりましたね」
物の数を増やさないという意識と同時にとにかく減らせば良いという極端な考えにも陥らないようにされているトリさん。
「ワークスペースの窓際には、お気に入りのものをディスプレイするようにしています。ミニマリストへの意識が強くなったとはいえ、好きなものを楽しめる心の余裕は維持して、削ぎ落としすぎない生活スタイルが理想です」
今回の住まい選びは、自身のライフスタイルを考える上で大きなきっかけになっていました。
「自分の暮らしを考えていく上では、無理に広い部屋に住むよりは、限られたスペースの中で、必要なものを考えたり、その分のお金を周辺環境の良さに充てることで外からの刺激や情報が多くある場所に身を置いたりするほうが良いと思っています」
理想の暮らしを考えるきっかけになった現在の住まい。今後に向けてはもっと洗練された空間にしていきたいのだそう。
「今あるものを再度見直しながら、物の数をもっと絞り込んだ空間にして行けたらと考えています。ベッド下やクローゼットなどに本や洋服がまだあるので、そうした目に見えないスペースも整えて、自分が把握出来る範囲で暮らせるのが理想ですね」
自分自身と向き合いながら住まいや暮らしを磨き抜かれたその先に、どんなお部屋が出来上がるのか楽しみですね。
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text & photo : Tsubottlee
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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