Akiko Kobayashi / OTEMOTO
ーー休暇を取ることによって個人のQOL(クオリティ オブ ライフ=生活の質)が上がることに加え、長期的なメリットはあるのでしょうか。
きちんと休める社会では、若者がキャリアに夢を抱きやすくなるのではないでしょうか。
若手が管理職になりたがらない理由として調査などであがっているのは、責任が重くなることのほかに、業務量が増えることやワークライフバランスを取りづらくなることです。親が働き詰めでいつも疲れた顔をしているのを見て子どもは育ちます。
上司や親など、大人が人生を楽しんでいるように見えないと、仕事の価値や働くことの喜びを見出しにくくなってしまうのではないでしょうか。
休むことと働くことはセットです。休みについて考えることは働き方の発想の転換になります。まずは、休暇について身近な人と話してみるきっかけにこの本がなるといいなと思います。