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イケウチオーガニック"愛"を感じる広告が登場。ファンと企業をつなぐ想いとは

森田さんは応援広告についてこう振り返ります。

「イケウチさんって、CMや広告をされない会社なんです。広告を生業とする者としては、社会的意義のある会社に公共空間に広告を出してほしいという想いもありました」

サプライズで広告を掲出するにはいくつものハードルがありました。ただ森田さんが最も難しいと感じたのは、池内さんに認められるクオリティのものがつくれるかどうか、だったといいます。

「ファンが勝手につくるとはいえ、70周年は池内さんにとって大事な年であり、イケウチの歴史に残るもの。それだけのクオリティのものをつくらなければならないというプレッシャーがありました。喜んでもらえたときに、やってよかったという満足感と同時に、安堵感や解放感がありました」

ところが、です。森田さんの安堵をよそに、池内さんのものづくりにかける情熱は、その斜め上をいくものでした。

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応援広告の前で、京都ストアの益田晴子店長(左)と池内代表
森田利浩さん提供

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掲出期間が終わった広告はIKEUCHI ORGANICに寄贈し、工場に併設された今治ファクトリーストアの壁に飾られています。その写真を見たとき、森田さんは「あっ」と驚きました。池内さんが烏丸線に乗車したときに広告を食い入るように見ていたのは、このためだったのか.......。

「烏丸線の車内広告のスチールのフレームとそっくりなフレームを使って飾られていたんですよ。広告にのせた僕たちの思いを完全に再現したかったんでしょうね。池内さん、いつも僕たちの期待を上回ることをやってくるんですよね。またやられてしまいました(笑)」

池内さんや社員たちから想像を上回るほどの感謝をされ、「ファン冥利に尽きます。今まで以上に応援したい」と森田さんは話していました。

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