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まって、そのティッシュ捨てちゃう? 話題の「ごみゼロ」ホテルに泊まってみた

旅行・おでかけ
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洗っても汚れを落とせないため、紙カップと蓋は「その他の紙」、オイルの小袋は「廃プラ」に。「その他の紙」や「廃プラ」は紙やプラとしてはリサイクルできませんが、ここでは固形燃料に加工されます。

そして生ごみ。ほとんどの町民は家庭にコンポスターがあり、自宅で堆肥にしています。宿泊者は、ゼロ・ウェイストセンターの裏にあるコンポスターに埋めます。

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微生物の働きで生ごみを分解するコンポスター。貝殻や大きな骨以外のほとんどの生ごみが、数週間で分解されて堆肥になります。

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分解されやすいよう、穴を掘って水をかけ、埋めていきます。

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燃やすごみ格差

最後に、使用済みティッシュ4枚が残りました。

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リサイクル率を下げてしまった申し訳なさとともに、小さく丸めて「どうしても燃やさなければならないもの」のカゴに入れます。

上の写真は、1日のごみ受け入れが終わる時間帯に撮影した「どうしても燃やさなければならないもの」のカゴ。この日に町民から持ち込まれたリサイクルできないごみは、このカゴに軽くおさまる量でした。

筆者が住んでいる自治体には、1日600トンの焼却能力がある清掃工場があります。家庭では肉や魚のトレイ、ペットボトル、瓶などは「資源ごみ」として分別しているものの、やはり「燃やすごみ」の量がダントツに多くなります。ほとんどが生ごみと紙ごみ、汚れたプラ容器包装です。

「HOTEL WHY」の45分別体験では、これまで「燃やすごみ」として何気なく捨てていたものも資源として再利用できることを学びました。ただ、洗浄や分別、回収の手間を考えると、上勝町と同じように日常的に分別することは非現実的であることも突きつけられました。

ごみを減らすには分別や回収だけでなく、無駄な買い物を減らすなど生活スタイルの転換も必要です。上勝町は、その課題にも向き合っていました。

※写真:すべて Akiko Kobayashi / OTEMOTO

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