翌朝、ウグイスの鳴き声とともに目覚めます。
宿泊者には朝食がついており、上勝町内にあるブルワリー「RISE & WIN Brewing Co.」のお弁当が届けられます。
徳島のソウルフードであるフィッシュカツや新鮮な野菜を、トーストしたベーグルに挟んでいただきます。温かいミネストローネスープ、ビール醸造後に出たココナッツを再利用したナッツグラノーラ、ヨーグルトもあり、心も体もほっこりする朝食です。
完食したものの、オレンジの皮だけ残ってしまったので、生ごみの容器に入れておきます。
滞在中に出したごみを6分別したのがこちら。
飲料ボトル......なし
紙類・金属類.......石鹸をのせていた新聞紙、ベーグルの紙袋、使用済み電池
きれいなプラ容器......クッキーの包装、カップ麺のビニール包装
汚れているプラ・紙類......カップ麺のカップと蓋、オイルの小袋
どうしても燃やさなければならないもの......使用済みティッシュ4枚
生ごみ......コーヒーかす、出涸らしの茶葉、オレンジの皮
チェックアウトの際に、ごみバスケットを持ってゴミステーションに向かいます。ここから45分別のルールに沿ってさらに分別するためです。
紙だけで9分別
ゴミステーションの受け入れ時間内であれば毎日、町民は都合のよいときにごみを持ち込むことができます。
紙だけで9種類、プラスチックは5種類、瓶は4種類......。分別ルールは細かいですが、迷ったら職員に質問すると教えてもらえます。
生ごみはここには持ち込まれないため、意外なことに臭いはほとんどありません。
持ってきたごみを分別していきます。
新聞紙、紙袋はそれぞれリサイクルできる紙資源として分別します。
紙や金属は業者に有価で引き取ってもらえるため、年間90万〜150万円ほどが町の収入になっているそうです。
取材中に切れてしまったICレコーダーの電池にも指定席がありました。普段はつい「燃やさないごみ」として出してしまっている乾電池。ここでは回収後、鉄鋼製品にリサイクルされます。
「プラ」のマークのあるクッキーの包装は、「プラスチック製容器包装」の箱に。しかし、内側に油脂が残っていたことから、職員から「待った!」がかかりました。きれいに洗って乾かさなければプラスチックとしてはリサイクルできないとのこと。
2022年4月にプラスチック資源循環促進法が施行され、容器包装だけでなく、ハンガーやおもちゃなどプラスチック製品も資源として回収する自治体が増えています。分別方法や汚れの落とし方などは自治体のルールを改めて確認したほうがよさそうだと思いました。
さて、懸念のカップ麺です。