糖類と温度の関係を調べてみると、ショ糖とブドウ糖はどんな温度でも甘さがほぼ一定なのに対し、果糖は温度が低くなればなるほど甘みの値が高くなります。
(体を張るフルーツ研究家・中野瑞樹さん)
「正確に言うと果糖にはいくつかのタイプがあって、冷えると甘くなるタイプの果糖成分が増えるからです。フルクトピラノースっていうんですけど」
CBCテレビ:画像『チャント!』
冷やすと甘くなるシャインマスカットと、甘くならなかったオレンジの違いは、冷やすと甘くなる性質の「果糖」の含有量にありました。例えば桃は甘い果物ですが、果糖はほとんど入っておらず、主成分の大半が砂糖の主成分である「ショ糖」です。フルーツによってブドウ糖・果糖・ショ糖の割合が違うため、冷やした時の差が出るとのことでした。では、果糖が少ないオレンジや桃も、冷やした方がおいしく感じる理由は?
(体を張るフルーツ研究家・中野瑞樹さん)
「おいしさって甘さだけじゃないんですよね。果汁度合いとか温度とか、いろんなものが合わさっておいしく感じる」
果糖の少ないバナナや柿などを追熟させすぎたときは、冷凍庫で凍らせるとおいしく感じるそうです。
(体を張るフルーツ研究家・中野瑞樹さん)
「フルーツは健康増進のために毎日200g食べなきゃいけない。毎日食べるためにも、一番自分の好みに合った形で楽しんでもらいたい」
今回の報告は、「冷蔵庫に入れる果物と入れない果物の違いは、傷みやすさや追熟の必要性。そして、果糖が多い果物は冷やすと甘く変化するので冷蔵庫に入れるといい」です。一度、試してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」9月18日放送より