石はレンガチップ、クリスタルアンバー、かきみ石、溶岩石の4種類(時期によって変更あり)
水の量も確認。ガラスボールを傾けて手前に水が溜まる場合は過剰なので、スポイトを使用して水を吸い取る
数種類のなかから好きな石を選んで土の上に配置します。石を置いたら、用土が焦茶色になるくらいに水を加えて、石と土を固めます。
次に、飾りとなる砂を入れます。平地よりも動きのある山道がいいなぁと思い、黒い富士砂を使ってなだらかな坂を作り、白砂で道を表現しました。最初はドキドキして、砂を入れるのも慎重に行っていましたが、慣れると徐々に勢いがついてきました。ガラス瓶の中に、自分が思い描く風景が少しずつ形作られていく感覚がなんだか気持ちいい。
石の周りにホソバオキナゴケを植えてみる
石と砂を入れたら、苔を植えていく作業に進みます。使用する苔はホソバオキナゴケ、シッポゴケ、ヒノキゴケの3種類で、ピンセットなどを使って好きなところに植えていきます。苔が浮いてこないように、苔の頭部分を押さえながら、田植えをするように砂に植え付けます。時々、ガラス瓶を持ち上げて、目線に合わせて見ると、全体のバランスが確認できるのでおすすめ。
「みなさん、集中しすぎてしゃべらなくなります。」と講師の荒巻さんが言うとおり、気付くと驚くほどに集中していて、完成に近づいていました。ガラス瓶の中の世界を作るために、黙々と作業する時間は、楽しさと心地よさをもたらしてくれます。
オプションの情景部品1個330円〜
情景部品の足にピンが付いているので簡単に入れられる
せっかくなので、オプションの情景部品を加えてみました。情景部品は動物、人、家、車など種類豊富に揃っています。今回は牛を1頭選んで、道に置いてみました。“山道で草を食む牛の風景”いかがでしょうか。情景部品をプラスすることで、まるで物語のワンシーンができあがったような気がします。
このあと、霧吹きで水を与えて蓋を閉めれば完成ですが、最後にお手入れの説明を受けます。蓋を閉めたまま、直射日光の当たらない明るい室内に置く、2〜4週間に一度、霧吹きで水を与える。重要なのはこのふたつで、驚くほどに手間要らず!これなら忙しい人でも安心して育てられます。また、メンテナンス会も随時開催しているので、カビが発生してしまった…などの問題があれば、公式サイトから予約して、参加してみてください。
完成した苔テラリウムは当日、持ち帰ることができます。初めての苔テラリウムは、リビングの机に飾ろうかな♪なんて思いを巡らせながら家へ帰りました。
毎日水やりする時間がない、部屋が狭いなど、さまざまな理由で植物を育てるのが難しいと感じている人でも、手間いらずで簡単に育てられる苔テラリウム。ワークショップに参加して、自分好みの苔庭を作ってグリーンインテリアとして部屋に飾ってみませんか。
■Terrariums 渋谷ヒカリエ店(てらりうむす しぶやひかりえてん)
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ ShinQs 5F
TEL:03-6427-7313
営業時間:11〜21時
定休日:渋谷ヒカリエ ShinQsに準ずる
■「初級コース」概要
開催時間:11時30分、14時、16時30分、19時(所要1時間30分)
料金:5500円(材料費込、オプションの情景部品は別途)
定員:6名
※予約は公式サイトまたは電話
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko
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