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[おとなのソロ部]苔テラリウム作りにソロ参加♪「Terrariums 渋谷ヒカリエ店」で作った苔の箱庭を部屋に飾って、緑に癒やされよう!

植物に囲まれた暮らしをしてみたいけど、毎日忙しいので手入れは最小限で済ませたい…。そんなちょっとわがままな希望を叶えてくれるのが、小さな苔の箱庭「苔テラリウム」です。お店で選んで購入するのもいいけれど、せっかくなら自分好みにこだわって手作りしてみるのはいかがでしょうか?今回は「渋谷ヒカリエ ShinQs」にある「Terrariums 渋谷ヒカリエ店(てらりうむす しぶやひかりえてん)」で開催しているワークショップに参加して、オリジナルの苔テラリウムを作ってみました。自分で作った苔テラリウムを家に飾って、部屋を彩ってみませんか。

苔テラリウムって何?

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テラリウムとはラテン語でテラ(terra)=大地、リウム(arium)=空間を合わせた造語です。19世紀にイギリスの医師、ナサニエル・バグショー・ウォードによって、密封されたガラス空間でも植物が成長できることが証明されました。その発明は“ウォードの箱”として知られ、貴族の間で室内園芸用のガラスケースが流行しました。

日本では江戸時代に欧州から持ち込まれたとされるテラリウム。近年、盆栽や苔玉のブームとともに、苔テラリウム人気も高まっています。その魅力は、手間をかけずに育てられることや、植物がもたらす癒やしの効果にあります。

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2023年3月にオープンした「Terrariums 渋谷ヒカリエ店」

渋谷駅直結の高層複合施設「渋谷ヒカリエ ShinQs」の5階にある苔テラリウム専門店「Terrariums 渋谷ヒカリエ店」は、苔テラリウムの作成・販売・ワークショップを行う会社「Feel The Garden」が運営する実店舗です。杉並区方南町の本店と、東京都内では吉祥寺、有楽町、清澄白河、後楽園にも店を構えています。

コースは初級、中級などがあり、渋谷店の初級コースは11時30分、14時、16時30分、19時の1日4回開催されています。所要時間は1時間30分、参加費は5500円(材料費込・別途オプション料金あり)、予約は公式サイトまたは電話で。

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「Terrariums 渋谷ヒカリエ店」の店内にあるワークショップエリア

今回挑戦する初級コースでは、ポップジャーMサイズ、ポップジャーLサイズ、ガラスボールSサイズの3種類のガラス瓶から選んで、苔テラリウムを製作します。このガラス瓶の中に石、苔、そして情景部品(情景を作り出す、人形などのミニチュア模型)を合わせて、自分が思い描く風景を形にします。

初級コースに参加!まずは苔について勉強

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最初に、講師の荒巻奈央さんから苔についてレクチャーを受けます。苔は植物学では蘚苔類(せんたいるい)として知られていて、恐竜が生きていた古代からその姿や形を変えずに残っているといわれます。蘚類(せんるい)・タイ類・ツノゴケ類に分類され、世界には約1万8000種類もの苔植物が存在し、そのうちの約1800種類が日本に生育しています。なぜ国土の小さい日本でこれほど多くの種類が見られるか、その理由は、島国で湿度が高く、南北に長いため温度差があり、多様な環境が存在しているから。これらの苔植物の特徴は、胞子によって繁殖すること、果実は付けないこと、そして最も注目すべきは根っこをもたないこと。仮根(かこん)とよばれる体を支える根のようなものがありますが、根ではなく葉から水分を吸収します。

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蘚類の「ホソバオキナゴケ」。苔テラリウムでよく使われる定番の苔

実際の苔植物を見ながらの解説もあります。写真はガーデニングや盆栽で使われる蘚類の一種「ホソバオキナゴケ」。ヤマゴケ、マンジュウゴケともよばれ、寺や庭園でも見られます。苔といえばこのこんもりと密集した姿を思い出しますね。

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個性的な形をしているタイ類の「ムチゴケ」

タイ類の苔は、ガーデニングでは雑草扱いされてしまう種類もあるそう。写真の「ムチゴケ」はツヤツヤしていて、葉の部分に半透明感もあります。丈夫なので苔テラリウムにぴったりなんだとか。

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苔から伸びている丸い小さな蒴

繁殖のために胞子体が伸びていくと、蒴(さく)とよばれる胞子が入った丸い小さな構造が見られることも。この胞子は成熟が進むとカビが発生する原因となるので、苔テラリウムで使用する場合は、蒴を見つけたら指やピンセットで取ってしまうのがベストだそう。

いよいよ苔テラリウム作りに挑戦!

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初級コースで使用する砂・石・苔と道具類

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ガラスボールSサイズのガラス瓶。土台となるのはテラリウム専用の土

苔の基礎知識を学んだら、苔テラリウム作りがスタートです。3つのガラス瓶のなかからガラスボールSサイズを選びました。このガラス瓶、土台となる用土が入っている状態で提供され、その上に石→砂→苔の順番に配置していきます。石・砂・苔をどれだけ入れるか、その組み合わせは無限にあるので、初めて体験する人は、どんな風景を作りたいか、テーマを事前に決めておくのが大事。店内には苔テラリウムの販売品や作品の展示もあるので、参考にすることもおすすめです。

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