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ただ見守るだけではNG。子育ての基本「観察」4つのステップ

子育ての基本は「観察」です。「褒める、叱る」などのアクションは、子どもをよく観察していなければ、その手法だけを真似しても意味がありません。ところがこの「観察」が難しい。ただ眺めていたって仕方がないし、意味がありません。では、子どもを観察するとはどうすればいいのでしょうか。

観察のステップ

観察とは、いわば「材料集め」です。
観察で得た材料をもとに、親のアクションを決めていくのです。なので観察をせずに褒めたり叱ったりするというのは、元気でお腹がぺこぺこなときも、お腹を壊して食欲がないときも、常に同じステーキを与えるような行為です。

なので、ただ眺めているだけでは観察にはなりません。

より適切な材料を集めるためには、やはり気をつけておくべきことがあります。

1.主観の色眼鏡を外す

人は、何かを観察する際に、ものすごく自分の主観が入ってきます。
観察とは、この主観の色眼鏡をできるだけ外すところがスタートです。

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たとえば、子どもと一緒にクッキーを作っているとき。
大人は「失敗しないように」と考えながら、子どもを観察すると思います。粉をバサッと入れそうな姿を見て、粉の量が違うと思い、牛乳がこぼれそうで危ない、混ぜるときにひっくり返しそう、型に合わせて型抜きして欲しい、など。

こうした視点で観察をすると、「クッキーを失敗せずに完成させる」という目的に沿った観察しかできません。

・粉を上手に計れない
・牛乳をゆっくりと容器に注げない
・卵は上手に割れた
・型の使い方がわかっていない
・途中で飽きてしまった

などといった「できたこと・できなかったこと」のような結果に絞られてしまいやすくなります。
主観の色眼鏡は、観察で得られる結果を無意識にフィルタリングしてしまいます。

そうではなく、次のようなことに意識を向けて観察をするのです。

2.行動・言葉・表情などをよく見る

主観という、親の期待や希望はいったん置いておいて。
粉を持ち上げる手がぷるぷるしてるな、すごく一生懸命な表情をしてるな、甘い匂いにうっとりしてるな、おもちゃで遊びたそうにしているな、「もう一個たまごやりたい!」って、卵割るのが楽しそうだな、などなど。

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できたか、できなかったか、だけじゃなく言動や表情をよく見ます。
そうすると「なんで、型を使わないんだろう?」「なんで、急に飽きちゃったんだろう?」など、次の観察につながる疑問を抱くこともあります。そうして子どもの観察から生まれた疑問を探るために、また観察をする。

これだけで、いろんな新しい気づきを得られたり、その後に親として取るべきアクションのヒントを得ることができます。

3.相手の気持ちを想像してみる

主観というのは、観察する人の色眼鏡です。これは、観察の結果を歪ませる可能性があるのでできるだけ外した方がいい。
ですが、観察する上で「相手の気持ちや立場になってみる」というのは、とても大切なことです。

とくに、大人と子どもでは同じことをやっていても、共通の目的ではないことが本当に多い。

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親は「上手にクッキーを焼くこと」を目的にするかもしれませんが、子どもは「パパやママと游びたい」とか「クッキー作りのマネがしてみたい」とか「このいい匂いのする生地で粘土遊びをしたい」とかだったりします。目的が違うのだから、行動や主張が噛み合わないのは当たり前。

観察を通して存分に材料を集めながら、子どもの気持ちをプロファイリングしてみましょう。

簡単な方法として、目線を合わせてみるだけでも、子どもの視点で世界を見ることができます。
別に本当に子どもの気持ちを理解する必要はありません。「なぜ、突然泣き出したのか…さっぱりわからん…!」というのも立派な観察結果です。

4.振り返りをする

さいごに、とても大切なのが「振り返り」です。
「クッキー作り楽しかったね」だけじゃなく、そこでの子どもの様子や、自分の対応、うまく行ったのか失敗したのか、何が楽しくて、何が面倒くさかったのかなど。この振り返りが、観察の価値を何倍にも高めてくれます。

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自分の頭の中だけで振り返っても構いませんが、家族に話してみるとか、ブログに書いてみるなどアウトプットすると、より精度が高まります。

僕自身も、子育ての出来事をnoteに書くことで、様々な気づきがありました。でも、振り返りをしていなければその気付きは、言語化されず記憶にも残らず、ただ自分の中を通り過ぎていってしまうだけだったと思います。

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