今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
魂として存在するということ
今週のみずがめ座は、終わりの兆候に一つひとつ目をとめていこうとするような星回り。
『夕紅葉(ゆうもみじ)色失ふを見つつあり』(高浜虚子)という句のごとし。夕闇が濃くなるにつれ、色鮮やかな樹々の紅葉もしだいに色がくすみ、モノトーンへと近づいていく。
実際には微妙な変化の積み重ねによって初めて成り立つ到達地点(ピーク)であり、それはどこか人間が死に向かいつつある時に、肉体の不調であったり、身辺を整理したくなったりと、少しずつさまざまな兆候を見せていくのとも似ています。
あなたもまた、関係性であれ実体であれ、目をとめるべき兆候をあらわし始めた対象をしかと見定めていくべし。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
滅亡を繰り返さないために
今週のうお座は、自分を人間らしくしていくべく、「助け合いとしての贈与」を実践していこうとするような星回り。
今西仁司の『交易する人間』(2000)によれば、私的所有体制または資本主義の出現は歴史的に理由(必然性)があったし、それを逆転することはできないことは断った上で、「資本主義が浸透する(寄生する)市場経済は、人間(個人と集団のすべて)の現実的な生活の基盤を根底から破壊する傾向がある」のだと警鐘を鳴らします。
では、そうした破壊的作用を克服するにはどうすればいいのか。今西はマルセル・モースの言葉を引用しながら、「受け取るのと同じ程度に与えるなら、すべてがうまくいくであろう」という贈与倫理の復活に期待しつつも、それがどのように可能となるか、という問いに関しては以前として誰も答えをうまく用意できないままであるとも述べています。
あなたもまた、誰か何か(自然や土地)と「共にある」ことの豊かさをどうしたら取り戻し、分離や断絶を克服していくことができるかが、改めて問われていきそうです。
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