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もう「ニット」は縮まない。ニットの正しい洗い方[知って得する洗濯術]

ライフスタイル

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。秋冬服の定番といえばニットですよね。ご自宅で洗えるニットも増えていますが、ニットはデリケートな素材なので、洗濯を間違えると、伸びたり縮んんだり、毛玉ができてしまうことも。ニットの型崩れを防ぎ、風合いを保つホームクリーニングを簡単に解説します。

これで失敗なし!ニットの洗濯の基本

必ず洗濯表示をチェック

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このマークがある衣類は、ご自宅では洗えません。クリーニング店で相談しましょう。

普段着とは分けて洗う

ニットはデリケートな素材です。洗濯の際は、普段着・下着・タオルとは分けて、おしゃれ着として洗濯します。

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桶マークの中の数字は、洗濯の際の水温の上限を、桶マークの下は水流の強さを表しています。線が多いものの方がデリケートな衣類です。
線が2本あるものは、手洗いがおすすめ。洗濯機で洗う場合は、ネットに入れ、「デリケートコース」などで優しく洗います。

ニットの手洗い方法

デリケートなものや高価なニットは、手洗いが安心です。今回は、ニットの風合いを保つスペシャルな手洗い方法を紹介します。

■手順

1.水を溜め、柔軟剤を少量入れます
2.畳んだ状態のニットを柔軟剤入りの水に入れ、浸します
3.おしゃれ着用洗剤を入れ、押し洗いします

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4.水を入れ替え、しっかりすすぎます
5.泡が出なくなったら、柔軟剤を入れニットを浸します
6.ニットをタオルに包み、優しく脱水します

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7.風通しの良い日陰で、平干しします

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専用ネットの使用がおすすめ!

※洗いの水にも少量の柔軟剤を入れることで、繊維の風合いを保ちます。
※素材によってはお湯を使うと縮むため、30℃ほどの水を使って洗う方が安心です。

縮むニットと伸びるニットは何が違う?

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stock.adobe.com

縮む原因は洗い方!

ウールは羊、カシミヤは山羊の毛からできており、人間の髪の毛と同じように水につけると膨潤し、繊維の表面のスケール(キューティクルのようなもの)が開きます。その時に、もみ洗いしたり、洗濯機の強い水流で洗ったりすると、繊維同士が絡み合って縮み、フェルト化してしまいます。

フェルト化してしまった繊維は元に戻すことができません。

これは、汗をかいた時にも起こるため、脇の下など汗をかきやすく擦れやすい場所は注意が必要です。下着を着用し、汗を吸い取るようにしましょう。

また毛はタンパク質のため、熱いお湯で洗うと繊維が変質し、縮んでしまいます。
ウールの衣類を洗う際は、30℃ほどのぬるま湯で、中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を使って、優しく押し洗いをします。洗濯機で洗うときは、畳んでネットに入れ、おしゃれ着コースやデリケートコースで洗いましょう。

伸びる原因は干し方!

アクリル素材のニットは、強く引っ張ると伸びやすい特徴があります。そのため、干す際はつり干しではなく、平干しするようにしましょう。

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万一干し間違えて伸びてしまった時は、もう一度洗い直し、平干しをすることである程度は元に戻ります。
また、アクリル素材は熱にも弱いため、お湯を使った洗濯・乾燥機の使用・アイロンの使用も控えましょう。

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