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扉を開けたくなるカード vol.7 「totecocoさん」

インテリア

作品にそっと添えられていることも多い、クリエイターの名刺やショップカード。イベントやお店に出かけて持ち帰ったり、手渡しでいただいたり…と、普段からたくさんのカードを受け取る編集部スタッフが、心に残った1枚をご紹介します。その人に会いたくなるような、作品を覗きたくなるような、お店に足を運びたくなるような…そんな、次の扉を開けたくなるカードがいっぱいです。

「ペーパ―クイリング」という技法で、およそ紙とは思えぬ立体的で繊細なフォルムを持つブローチやアクセサリ―を生み出し続けるtotecocoさん。そんな作品の魅力がしっかり納められたカードと出会いました。主役は、紙製のネズミさん。作り手のtotecocoさんにお話をうかがいました。

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totecoco

「紙だけど、丈夫。紙だから、軽い。」そんな作品を手がける、紙もの作家さん。「minneハンドメイドアワード2018」では、「話題賞」を受賞。

https://minne.com/@totecoco

新調のタイミングで。

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紙製のネズミさんがかわいいですね。このカードはいつごろから、使われているものですか?

totecocoさん: 2017年ごろだと思います。きっかけは、SNSをはじめたことでした。SNSアカウントをカードにも掲載したいと思い立ち、どうせなら…と、写真を変えてデザインを一新したんです。ふきだしのデザインで、ネズミが話しているように見えるところがお気に入りです。

「これから、よろしくお願いします」

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「主役は、この子」と決めていたんですか?

totecocoさん: この「ネズミのブローチ」は、minneのピックアップ枠にも掲載していただいたことがあったり、ちょっと思い入れのある作品です。ショップカードは「はじめまして」と言いながら渡すものですが、「これから、よろしくお願いします」の意味合いが大きいと思うんです。持ち帰っていただいた方に「あ、そういえばこんな作品つくってる人いたなあ」と思い出していただければ…、そんな思いでデザインしました。

裏面には、たくさんの情報を載せられていますね。

totecocoさん: どうすれば作品を見てもらえるだろう、と検討を重ねました。「わかりやすく」「簡単につながることができる」というのがコンセプトです。たとえば、QRコードをつけて簡単にアクセスできるように工夫していたり、LINEスタンプもデザインをここで展開して「こんなスタンプがありますよ」ということを伝えています。

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情報量は多いですが、とてもシンプルにまとめられているので見やすいですね。

totecocoさん: ありがとうございます。項目が多いと、どうしてもごちゃついてしまいますが、新調するたび、何度も試作を重ねながら、一番いいと感じたデザインを採用するようにしています。

代わりに自己紹介をしてくれるカード

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名刺交換や、作品にこのカードを添えることで、なにか言われることはありますか?

totecocoさん: 作品が大きく写っているので、「あ、この作品見たことあります!」と言っていただけることが増えてきました。わたし自身は人見知りなところがあって、イベントなどで初対面の作家さんに話しかけるときも、とても緊張してしまうんです。うまく名乗れないときも、お相手から「この作品をつくっていらっしゃる方ですね」と言っていただくことがあって、わたしの代わりに写真のネズミさんが自己紹介をしてくれているんだなあ、と感謝してしまいますね(笑)。

ご自身の作品が助け舟を出してくれる、というのはとても素敵ですね。

totecocoさん: 「親しみ」を持っていただけるように意識して制作したものなので、うれしいですね。

大切にしたいのは「親しみ」

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ギャラリーにずらりと並ぶのは、見事なペーパ―クイリング作品の数々。しっかりと厚みのある仕上がりに、「木製」だと間違われることも多いんだとか。

totecocoさん: 「紙」という素材はとても身近なものですが、「ペーパ―クイリング」という技法や「紙製のアクセサリ―」はまだまだ馴染みのない方が多いと思います。そんな方にも「親しみ」を持っていただけるよう、イメージカラーは明るい「オレンジ」にし、文字はあたたかみを感じるブラウンにしています。ベースもすこし黄味を混ぜた白。まずは印象から「親しみやすい」「なんだろう?」と思ってもらえるようなデザインを心がけたカードになっています。

まさに、そんな「親しみ」を持ってお声がけさせていただきました。考え抜かれた設計は大成功ですね。

最後に、totecocoさんのものづくりを覗いてみましょう。
おすすめの2作品を選んでいただきました。

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