isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
より鮮やかな赤へ
今週のおひつじ座は、復活や再誕のリアリティを体感的にとらえていくような星回り。
『くれなゐの色を見てゐる寒さかな』(細見綾子)という句のごとし。
「くれなゐ」とは何なのか。まことに抽象的であり、実際に目の前にある真っ赤な花の色だとも、女性としての自身の本能的なものの隠喩とも、あるいはそれを託した口紅か何かとも取れる一句です。
あなたもまた、みずから積極的に矛盾やブレを取り込んでいくことによって前のめりになっていくことでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
破戒と念仏
今週のおうし座は、時代と人間の悪を透徹したまなざしで見て取っていこうとするような星回り。
最澄の著と記されているものの、現在では偽作と考えられている『末法燈明記』という平安時代末期の書物があります。
どうせ現代には正しい人間などいない。あるのは徹底的な悪であり、顕著となるものが欺瞞であれ欲望であれ、人間はすべからく悪人しかいない。そんないかなる悪も許される時代にあっては、ただ偽善のみが善であり、偽善の善を、仮面の善をこそ尊重せよ、と畳みかけてくるのです。
あなたもまた、ひとりの破戒僧としてどんな偽善や仮面を立てていくべきか、思い巡らせてみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
わんにゃん日和
今週のふたご座は、何かと他者に縛られている自分自身に解放令を出していくような星回り。
『霜を舐め尽くせと犬を放ちをり』(中山奈々)という句のごとし。
一読して、酔っぱらってんのか?と口を突きだしたくなるような一句。冬時の散歩道で、見慣れない霜にはしゃいだ犬が、ふがふが言いながら霜に喰らいつきにいっているのを見ているうちに、思わずテンションが上がってきたのかも知れない。
あなたもまた、たまには野生に帰る犬を見習ってみるべし。